――むかしむかし あるところに
悪逆非道の王国の 頂点に君臨するは――・・・





≪カガミネリン キドウシマシタ・・・≫



・・・



≪カガミネレン キドウシマシタ・・・≫






「リン、おはよう」

「おはよう、レン」





――キミは王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子・・・
キミを守る そのためならば 僕は――・・・






「あ、リンちゃん、レンくん! おはよう!」


「おはよう、ミク姉」

「Good Morning! ミク姉!」



――嫉妬に狂った王女様 ある日大臣を呼び出して
静かな 声で言いました 緑の国を――・・・



――隣の国へ出かけたときに 町で見かけた緑のあの娘
その優しげな声と笑顔に 一目で僕は――・・・






「あ、リン、レンおはよう」


「カイト兄さん、おはよう」

「おはよ、カイ兄!」




――暴君王女が恋するは 海の向こうの――・・・




「あら、リン、レンおはよ」



「おはよ、メイコ姉」

「めーねえ、おはよぉぉ!!」




――悪の王女を倒すべく ついに人々は立ち上がる
烏合の彼らを率いるは―――・・・



――もうすぐこの国は終わるだろう
怒れる国民たちの――・・・







ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン・・・




「あ、3時!! さっき起きたばっかりだと思った」

「みんなのところへ、戻ろう?」



――ついにその時はやってきて  終わりを告げる鐘が鳴る
民衆などには目もくれず――・・・


――たとえ世界の全てが 君の敵になろうとも
僕が君を守るから――・・・







≪あら おやつの時間だわ≫

≪今日のおやつは ブリオッシュだよ≫




「≪ねぇ、レン≫」

「≪どうした?≫」



「≪私たち、ずっと一緒よね?≫」




「・・・そうだと、いいね
≪・・・そうだと、いいですね≫」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

悪ノ物語

過去か未来か 夢か現か
もしも 時代が重なってたら?

閲覧数:105

投稿日:2010/06/30 21:46:11

文字数:821文字

カテゴリ:小説

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