目醒めた紅(こう)
恋以前の桃
手にした翠(すい)
詞(し)に出来ない碧(へき)
初めて知った感情

心を持たない
私が朱(しゅ)を浴び
この世界に紫(し)の色が生まれた日
縛めの銀が
鼓動を貫き
あるはずのない心臓が啼き始めた

切ない蒼(そう)
零れ堕ちた青
重なる橙(とう)
広がっていく黄
哀しく優しい気持ち

緋(ひ)を纏っていく
焔(ほむら)の純潔
緑の剣(つるぎ)で
空高く掲げ
藤の永痛(えいつう)を
楔で縊ろう
触れた人差しの指に灯る

蠢く蠱惑(こわく)
金(かな)に魅入られた悲劇に
痛む胸
赤が加速して
ずっと
旋律巡り廻って
美しい
ここは極彩

灰(かい)は失われ
迷宮の胎児
藍(らん)の錯綜は
湖(みず)深く潜み
茜の天翅(てんし)で
日月(ひづき)を抉(えぐ)ろう
止まない音色は夜に解(と)ける

囁く現(うつつ)
黒に包まれる喜劇に
還る時
白に染められて
ずっと
旋律巡り廻らず
美しい
ここに極彩などはない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

色彩輪廻恋詠

色彩輪廻恋詠(しきさいりんねこいうた)。


激しく切ない色彩の交わり。
紅桃翠碧朱紫銀蒼青橙黄緋緑藤金赤灰藍茜黒白、21色。

歌詞募集に応募しようとした作品。
間に合いませんでしたが。

閲覧数:49

投稿日:2010/10/02 02:59:45

文字数:424文字

カテゴリ:歌詞

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