A1
窓の空気がひんやりと 太陽に代わり
一日の終わりを告げる準備
A2
私の気持ちはどうだろ 徐々に落ちていく
空の色のように黒く誘われていく
B1
くすぶる あなたへの想いがあふれだす
夜風に 声を漏らしては憂いが浮く
S1
きれいだった茜色の光
いつのまに時間とともにきえていった
代わりにでこぼこの月影
夜の肌は零れ落ちた涙にうずく
A3
いつか見るはずの明日は 幻にかわり
胸を抉るかのような苦しみ
B2
失くしたものはかえってはこないけれど
できた傷は簡単になおらない
S2
そうさ まるで 欠けた月のように
少しづつ 元の形に 戻る ことが
できれば いいのにと 思うよ
傷だらけ でも空に見せつけている
C
また同じ 形が見えたとき
何をして 過ごしているんだろ
S3
絶望の闇に一筋の光
深淵に堕ちてしまっても挑む勇気
まだ傷が色あせないけど
月の姿を照らし合わせて生きていく
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以下ひらがな書き出し
A1
まどのくうきがひんやりと たいようにかわり
いちにちのおわりをつげるじゅんび
A2
わたしのきもちはどうだろ じょじょにおちていく
そらのいろのようにくろくさそわれていく
B1
くすぶる あなたへのおもい があふれだす
よかぜに こえをもらしては ういがうく
S1
きれい だった あかねいろ のひかり
いつのまに じかんとともに きえて いった
かわりに でこぼこの げつえい
よるのはだ はこぼれおちた なみだに うずく
A3
いつかみるはずのあしたは まぼろしに かわり
むねをえぐるかのようなくるしみ
B2
なくした ものはかえっては こないけれど
できたきずはかんたんになおらない
S2
そうさ まるで かけたつき のように
すこしづつ もとのかたちに もどる ことが
できれば いいのにと おもうよ
きずだらけ でもそらにみせ つけて いる
C
またおなじ かたちが みえるとき
なにをして すごして いるんだろ
S3
ぜつぼう のやみ にひとすじ のひかり
しんえんに おちてしまっても いどむ ゆうき
まだきず がいろあせ ないけど
つきのすがたをてらしあわせていきていく
「かりそめの月」
https://piapro.jp/t/8fCw応募用です。
最愛の人を失ってしまった人が月の姿を見て現実に立ち向かう様子を詞にしました。
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