この夜の終わりにする線が引けるなんて
誰も信じていなかったんだろうな
見つからない画鋲の海の底で這いずった
失望は画用紙を丸めた中に溜まってく
こそばゆい親近感はコンパスの針の先に
蔑んだ彩りは剥がれ落ちた付箋に似てる
焦げ茶色の感傷を飲み干した依存症を
白状さえ出来ないでステープル巻き込む
悔やんでも消せないインクのシミ君の嘘
切れないカッターが誰よりも傷ついた
カラスぐちで目いっぱい幅いっぱい
君のいる朝との境界線を引いたんだ
知らない顔で夜を越えて会いに来るなよ
何もそこにない現実から逃げられなくなる
俯いて吐き出す息はまるで
粉々に折れたシャーペンの芯だ
憚らない鉛筆の波の下でのた打った
絶望はケント紙を畳んだ脇にこぼれてく
どす黒い間接キスを裁断し喉の奥に
訝った地図帳をちぎり取った大地に果てる
産毛色の衝動を吐き出した二人称を
埋葬さえ出来ないでペンケース凹ます
身勝手に消せない油性の文字君と僕
尖ったペン先が誰にでも傷つけた
黒い墨で目いっぱい空いっぱい
君の待つ朝との臨界点を言ったんだ
変わらぬ顔でバリア越えて呼びに来るなよ
他に誰もない妄想へと逃げ込めなくなる
向き直り輝く瞳まるで
キラキラに放つビイダマの音だ
手を引かれて境界線を踏みにじって
信じてた幻想は容易く瓦解してく
お構いなしの指先は熱を帯びて
その虫眼鏡で僕の夜を焦がしてる
穴の開いた夜を塞ぐのには
どんなテープでも届かなかった
金色の折り紙や銀色のアルミ箔
惜しげもなく楽しげに飾り付け
世界で一番似合わないパーティーをした
主役を偽るふりをする演技力はないのに
カラスぐちで目いっぱい幅いっぱい
君のいる朝との境界線を引いたんだ
知らない顔で夜を越えて会いに来るなよ
何もそこにない現実から逃げられなくなる
向き直り輝く瞳まるで
キラキラに放つビイダマの音だ
誰かの指先が向けられる事なんて
どんな説明書にも書いてなかった
正しい方法を知りたいのに君は
何を間違ってもずっと笑顔で見てる
目が潰れてしまいそうで閉じてたら
あたたかい風の後に体温が触れた
ビイダマよりは
柔らかいんだな
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想