そう 思い過ごし どうせ思い過ごしと
遠ざかる日々に 何度も泥塗るけど
いまじゃ定かでもない涙に洗われて
今日もまた

もう一度だとか もう二度とないだとか
いつまでもただ 縛られてばかりの
心ひとつ 破り千切り 棄ててしまえたらいいと
それでも ずっと胸に潜む君が拾い集める

いっそ 何もかも 何もかも 忘れられたら
ほほえみも ぬくもりも 幻だったら
たったひとりでさえも 愛してはくれないのなら
それなら もう

そう 独り善がり 独りで悲しくて
優しさなんて 欠片もないままで
それが君の進む道と 幸せであればいいと
今でも ふっと胸を過ぎる君に笑われながら

いっそ 何もかも 何もかも 忘れられたら
ほほえみも ぬくもりも 幻だったら
ただの一人でさえも 愛したりしないでいれば
今頃は

さよならを さよならと思えないまま
はじまりも 終わりも知らぬまま
愚かに 未来も めまいも 抱え込んでは
今日も 素知らぬ顔して行く 風の街を

いっそ 何もかも 何もかも 忘れられたら
ほほえみも ぬくもりも 幻だったら
たったひとりでさえも 愛したりできないのなら
それならば

さよならを さよならと思えないけど
はじまりも 終わりさえ知らないけれど
たった独りで二度と 愛したりしないでいれば
それなら もう