孤独で死んだ犬のように　夜の野原を駆け巡る

とろとろと　流れていく　周りの温度に耐え切れず
舌を噛んで　みようとも　そんな牙さえ持ち合わせない

涙が流れても　無意味　無感情　振り切れない塊
悔しいわけじゃない
ただ　惨めな　姿がむなしいだけ
　
孤独で死んだ犬のように　どうしようもなさがあるわけじゃない
それよりひどい自分の日々を　無くして楽になりたいだけ
ただの　ただの　自己中主義者

喉の奥で　詰まる言葉が　多すぎて息が出来ない
爆発する　感情たちが　いらないものまでひきつける

うまく生きられたら　みんなのように過ごせたら
どうしてやりきれないの？
つまらないの　くやしいの　消えたくて仕方ない

孤独で死んだ私を見て　一ヶ月と少しで誰が代わりになるの？
どこか遠い夜の闇　そんな世界でしか死ねない

孤独で死んだ犬のように　夜の野原を駆け巡り
今を振り切れたらいいのに
私に　牙を　足を　爪を
与えてくれる　人を待つ　待つだけ