A1(5.7 6.8)
昔、ある男ありけり
恋の多き 季節(とき)を色付ける

B1(7.6.10 7.7 4.8)★☆
月に叢雲 花を背負い 花盗人(はなぬすびと)のごとし
「あれは何か」と つゆも聞かずに
行(ゆ)きつく ここは芥川(あくたがわ)


A2(5.7 14)
秋来ぬと 目にもさやかに
花笑(はなえ)む 有限の天ノ原(あまのはら)

B2(7.7.9 7.7 4.8)★☆
鬼ある処と知らで知らで
「あなや」 倉の娘
雨の一夜(ひとよ)に 鬼の一口
神鳴る 騒ぎに消えてゆく

S1(5.5 10 5.6.5)⇒全43文字 ★△
あの夜の あの路で
露と答へていれば
儚くも ひとつぶの 恋形見(こいがたみ)だけは 残せたか



A3(5.7 6.8)
昔、ある娘ありけり
やれ 初(うい)の箱庭今日越えて

B3(7.6.9 7.7 4.8)☆
夜の帳に 吾(われ)を背負う 花盗人に訊く
「あれは何か」と 「真珠かしら」と
逃れて 二人芥川

A4(5.7 15)★☆
飽きぬほど 伝うぬくもり
寄添い 永遠(とわ)築く 天ノ命(あまのいのち)

B4(7.7.9 7.7 4.8)☆
鬼ある処と知らで知らで
「あなや」 いと儚く
恋の末路は 鬼が喰らいて
神鳴るさわぎに消えにけり

S2(5.5 5.5 5.6.6)⇒全42文字 ★△☆
迸(ほとばし)る この赤に
走馬灯 煌めいた
ねえ あの日あの時の 眩しさの答えはなんでしたか

S3(5.5 5.5 5.6.5)⇒全42文字 △☆
古の ある悲恋
我唄う物語
願わくは 今ひとたび 露と答へ 消えゆこう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

露答へ

『伊勢物語』芥川のオマージュ作品。

★部分 2011.10.19 追加と訂正
△部分 2011.10.21 追加と訂正
☆部分 2011.10.24 訂正案をふまえ訂正、追加

閲覧数:411

投稿日:2011/10/24 21:33:58

文字数:694文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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