仮初めの眠りの終わりと
永遠の始まりを
静かに感じても ただそれは闇へと消える
薄れゆく視界の彩
清らかな死の愛撫
いざなう世界は
幻想のエデン
あの日キミと見た夢の中
薔薇窓から零れる月光
動けない私に触れても
もう栄光(ひかり)は ここに戻らない
ただ過ぎる声なき残像
古びた肖像画(ポートレイト)
錆びついた置時計
記憶は羽搏き
深淵の底へ
時が見棄てた 華燭の館
崩壊アリア 美しき堕天使が歌う夜
剥がれた指先を キミの空へと伸ばす
追憶のロマンシア
舞踏の幻 まわる
置き忘れられたまま
壊れかけた私は…
(何処ニモ行ケナイ)
そう今でも 目蓋を閉じれば
草陰から微かに聞こえる
まるでキミと亡霊たちの
悲しみも遠い日の夢
月夜の仮面舞踏会(マスカレード)
囁いた恋語り
記憶はうつろい
葬送の森へ
きっとそこで キミに会える
崩壊アリア 残酷な神々が集う夜
世界は絶望と 創世を繰り返す
退廃のロマンシア
舞踏の幻 まわる
咲き乱れた花の
最後の一輪が
崩壊アリア 美しき歌声が響く夜
舞台は終幕の 静寂に包まれる
忘却のロマンシア
舞踏の幻 まわる
置き去りにされたまま
私は朽ちる Bisque Doll
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