「やっと模試終わった…」


「私はダメダメだったけど、葵はどうだった?」


「不完全燃焼で一酸化炭素中毒を起こせそうだよ…」



友達と歩きながら正門へ向かう。どうせ帰る方向逆だから門までだ





門前で友達と別れて校門をでたらすぐそこのベンチに缶コーヒーを片手に持ったヒイトがいた




「……お迎えにきました」


「朝はカイトが来るって言ってた気がするけど…なんかあった?」


「…兄さんは買い物行って帰ってこなかったので…俺が」


「そっか。じゃあ帰ろっか。あ、帰るついでにスーパー寄りたいんだけどいい?」


「…大丈夫です。……マスター、手…繋いでいいですか?」




頷いたらゆっくり手を繋いできたので握り返して、二人でゆっくり駅まで歩く。会話は無いけど圧迫感はない




駅から電車に乗って最寄り駅まで帰って、スーパーに立ち寄った




「…夕飯の買い物なら、兄さんがしていましたけど……」


「ご飯の買い物じゃなくて、模試の憂さ晴らしと試作兼ねて、明日お菓子焼こうと思って」


「試作…ですか?」


「うん。バレンタイン近いから、チョコブラウニー焼くよ」



カゴにチョコや小麦粉、バターを入れていく。胡桃もいれようかな




「……マスターのお菓子、楽しみです」


「そう?ありがと」




笑いながらレジにカゴ置いたら、偶然にレジ当番が幼なじみだった



「あれー葵じゃん!」


「あれ…?コンビニのバイトしてなかったっけ?」


「掛け持ち!でさぁ、もしや後ろの人…彼氏?」



こいつヒイト指さしてそんなこと聞いてきた。…ヤバい、今絶対に顔赤い



「ちょっ…ちが…!」


「照れんでいいって~!ほらお金1258円です」


「……2000円で」


「お釣りは742円ですー。彼氏さん葵よろしく!」


「こら!話聞けー!」





結局違う事を説明出来ずに店から出た。…あいつ、なんてこと言うかな……



「もう…違うって言ったのに」


「…マスターは俺が彼氏と間違えられて、迷惑でしたか?俺は……嬉しかったです」



目を合わせられて、ヒイトにそう聞かれた。また顔は真っ赤だ



「~っ!嬉しかったよ…!」


「なら…よかったです」



ヒイトはクスッと笑った。…私、もしかしなくてもはめられた?





でも本気で嬉しかったのは本当。あーもう!バレンタインどういう顔してチョコ渡せばいいの!?




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

KAITOと種っこがやってきた25

今回は模試中の妄想でした!←
数学120分もいらん…できなさすぎて半分余ったよ←

全体としてはバレンタインの後で終了目指してます。ここからはバレンタインに本命貰うための戦いです(笑)

前のページで短めのカイト視点です

種配布場所はこちらです
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=on

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投稿日:2010/01/22 20:44:11

文字数:1,051文字

カテゴリ:小説

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