そのオルゴールは終わらない
いつまでもいついつまでも

幕の下りたステージで
カーテンコールも鳴り止んで
支配人が最後の鍵をカチリと
それでもオルゴールは終わらない

夜の帳がとうに下りた帰り道
あのシーンこのシーンと語り合う
頬を染めチケットを眺めていても
そのオルゴールは鳴り止まない

ころんころんちりんちりん
小さな小さなオルゴールが弾ける
ネジも無いのにハンドルも無いのに
チケットをしまい込んでも鳴り響く


遠く通り過ぎたパレード
沢山の手拍子も鳴り止んで
係員が最後のロープをシュッと
それでも真鍮ラッパは終わらない

青空と夕闇が手を繋ぐ頃
あの楽器このポーズと語り合う
笑い合ってフライヤーを抱きしめても
その真鍮ラッパは鳴り止まない

ぱーぱーぱぱぽーぽぽーぽぽぽー
小さな小さな真鍮ラッパが弾ける
吹いても無いのに吹き方も知らないのに
フライヤーを折りたたんでも鳴り響く


寝静まった枕元ゆっくり流れる君の夢
忘れていたはずの音色がどこからか飛び出して
夢の先に有る君の明日を彩っていくんだ

君との出会いを自慢げに響かせる音たちが
小さきを誇りにか細きを称号にか弱さを勲章に
見過ごしていたそれらに気付ける術がもうここに

君は音になり
音が君であるように

君は音を抱き
音が君を抱きしめるように

君は音を笑み
音は君を笑顔にするんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Starring Beats

閲覧数:1,378

投稿日:2021/06/01 23:43:36

文字数:583文字

カテゴリ:歌詞

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