何も知らず
糸を張られる

操り人形

私達は哀れむ
それは無駄な事だと

私達は哀れむ
その人形の愚かさに

私達は哀れむ
そうして朽ちる人形

私達は哀れむ
気付かぬままに踊り


果ての無い責め苦の中
その人形の行く先を




ある村にあった
誰にでも分け隔てない
優しい人形

それはある日、天女に出会った。



美しい容姿に優れた知性
天女は人形に語りかける。

「私と共に来てくれはしない?」




人形を必要とする村人から、
人形を奪う。

村人の嘆きは届かない。


天女は微笑む
人形を見つめながら。

人形は幸せだと思った
あのような村に居るより、ずっと。



「私をずっとお傍に」




人形の言葉に微笑む。


「偽りの天女=娼婦」は人形を手に取り
火を着けた







星(スピカ)は目を反らす
あまりに無残な光景に


痛々しい人形は、
空を、
天を仰ぎ、

「ワタシノツミハ―――」


私達は哀れむ
それは無駄な事だと

私達は哀れむ
その人形の愚かさに

私達は哀れむ
そうして朽ちる人形

私達は哀れむ
気付かぬままに踊り


果ての無い責め苦の中
その人形の行く先を


私達は思う
その人形が何をしたというのか




―――私ハ一時デモ偽リヲ愛シタ、

―――ソノ罪ハ償エナイ

―――出来ルナラバ

―――天ニ再ビ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

‡人形‡


シリーズもの第二弾w
今回は【人形】。


「偽りの天女=娼婦」は主人公です、多分(殴←

もう一人(?)の主人公は…


探してみてくださ(ry



閲覧数:104

投稿日:2010/06/15 11:48:53

文字数:591文字

カテゴリ:小説

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