時が止まったような海岸
凛とした空気に包まれる
澄んだ風が 抜けると爽快感が身体を突く


夏の名残 握り締め 終わりゆく
季節はいつか思い出へと 変わるから


目を閉じればすぐに 暗闇に支配される
孤独に溺れる時は ただ何も言わずに 抱き締めてよ


砂浜踏みしめ軌跡残す
存在を刻み付けていたい


頬を掠る 空を飛んできた落葉に身を委ね


靡く髪が 危う気に 揺れるから
繋ぎ止めるようにそっと撫でてほしい


足を止めればほら 目的を失うから
未来へと続く道に 咲く花を一緒に 摘み取ってよ
地平線の先が 果てしなく切ないけど
振り返ればそこにある 温もりに安堵し 涙流す


心細さに いっその事この空を
真っ黒に塗り潰せば なんて夢見たりも したけれど
一度触れれば 二度と手離したくない
誰かと寄り添える事 心に染み渡る 優しさを
もし叶うなら 永久に記憶に刻んで
忘れたくないこの瞬間 ボトルに詰め込んで 遼遠へと


------------------ひらがな表記----------------------


ときがとまったようなかいがん
りんとしたくうきにつつまれる
すんだかぜが ぬけるとそうかいかんがからだをつく


なつのなごり にぎりしめ おわりゆく
きせつはいつかおもいでへとかわるから


めをとじればすぐに くらやみにしはいされる
こどくにおぼれるときは ただなにもいわずに だきしめてよ


すなはまふみしめきせきのこす
そんざいをきざみつけていたい
ほほをかする そらをとんできたおちばにみをゆだね


なびくかみが あやうげに ゆれるから
つなぎとめるようにそっとなでてほしい


あしをとめればほら もくてきをうしなうから
みらいへとつづくみちに さくはなをいっしょに つみとってよ
ちへいせんのさきが はてしなくせつないけど
ふりかえればそこにある ぬくもりにあんどし なみだながす


こころぼそさに いっそのことこのそらを
まっくろにぬりつぶせば なんてゆめみたりも したけれど
いちどふれれば にどとてばなしたくない
だれかとよりそえること こころにしみわたる やさしさを
もしかなうなら とわにきおくにきざんで
わすれたくないこのとき ぼとるにつめこんで りょうえんへと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ボトル

応募用に書いた歌詞ですが、残念ながら選考には洩れてしまったので歌詞を少し変更しました。
改めて曲を付けて下さる方を募集します。
曲のジャンルは問いませんが、ゆったりめのメロディーが合うと思っています。

ジャンル的にはラブソング?と思うのですが、ただのラブソングにしたくなくて情景を重点的に表現しました。
時期的には夏の終わりから秋、初冬にかけての海。
昼間じゃなく夜や夕方や早朝等、少し肌寒くて空気が冷たい感じです。
寂しさや切なさを出しつつ、温かみも出したつもりです。

タイトルの「ボトル」は歌詞内にある唯一の英単語から。
「BOTTLE」という英語表記でもいいかな、とも思っています。

閲覧数:265

投稿日:2013/05/16 01:21:47

文字数:966文字

カテゴリ:歌詞

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