雨降るる水の色は赤い光に混ざった
暑い夏のしけっている空
傘ののない私の手には掴むものなどなかった
空ぶった手のひらに見た青
したりいく雨音 私を焦がしてよ
「その目の感情はどこなの」
そんな、こと言わないで
見慣れた時間が消えた後に
振り返っては嘆くだろう
後を引く憎さに 揺れた想ひに
あの記憶をぶつける今
さら戻れない一昨日の春
見上げた空が眩しくて
枯れないよ、腐らないように、君のことを見守るから
現在(いま)に見る青い空は、嫌に気持ちが良くって、
光る明日(あす)が見えているから
死ぬ前に一言「ありがとうこれからも...」
「嬉しいわ、消えてくれるのね」
そんな、最後なのにさ
変わらぬ想いの行く先は
どこまでも暗く悲しくて
夏に見た青空、暮れていく日に
影を伸ばす、させるか今
なら救えない一昨日の冬
見下げた今が虚しくて
死なないよ、奪われないように
君のことを忘れないから
荒んだ心は、癒えるだろ
いつかは忘れ消えるから
痛い心が、痛い想いが
ほんの少し残ればいいかな
「嫌気のさす声ね」「ありがとう、どうぞよろしくね」
死ねないよ、生きていたいから
歌を歌い続けるいま
雨降るる水の色は赤い光に混ざった
暑い夏のしけっている空
傘ののない私の手には掴むものなどなかった
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