「あー、重かったぁ!」
「おい、もうちょい丁寧に寝かせろよな!てか、途中半分くらいは俺が一人で担いだだろ!」
「男の子でしょ?文句言わなーい!」
「はぁ…。お前、なんかあるとすぐそれだよな」
「いいじゃん。女の子には優しくしなきゃだよ?」
「はいはい」
そんな風にじゃれあいながら、鏡音の二人は担いでいた『KAITO』を私が起動した時寝かされていた台に横たえた。
「…で、何かあったんすか?」
あらためて、レンの方がカイトさんにそう問う。
「うん、そうなんだよ。見ての通り起動自体は問題なく成功したんだけど、記憶の方がちょっと混乱してるっていうか…」
カイトさんはそのまま私の状況について説明し始めた。
レンは時折頷きながらカイトさんの話を聞いてるみたいだったけど、リンはそんなことにはお構いなしに興味津々といった様子で私に話しかけてきた。
「はじめまして!私、浅香(あさか)リン!略して『あさりん』って呼んでね!よろしく!」
「え…あっ!えっと…私は、丹田(たんだ)ミク。よろしくね、その…あさりんちゃん?」
そうだ、同型機が複数いる際に区別するためにボカロ同士はマスターの名字で名乗ったりあだ名で呼び合ったりするんだっけ。
たまにうちでお兄ちゃんと歌うことはあったけど、他のマスターのところなボカロと歌ったことはなかったので、私がマスターの姓である丹田を名乗るのもあだ名で誰かを呼ぶのもこれが初めてだ。
なんだかちょっと変な気分。
「あさりんだけでいいよ~!丹田ミクちゃんかぁ~。うーん…丹田ミク…ミク…たんだ…ミクたん!」
「へ?」
「呼び名!丹田の『たん』を付けてミクたん!ね、可愛いでしょ!そう呼んでいい!」
「あ、うん、いいよ。…あさりん」
私がそう言うと『あさりん』は嬉しそうに「ミクたん」と連呼した。
ちょっと恥ずかしいけど、嫌じゃない。
それでも僕らは歌い続ける 4:交流
またなんか中途半端でぶった切りになりました。すいません。
作中のボカロ同士の呼び方については、ニコ動のお喋り動画なんかで「○○Pのとこの~」といったりP名に関するあだ名(?)で呼ばれる場合が多いように思えたので、ボカロマスター=Pという訳ではないことを考えるとマスターの名字というのがわかりやすいかと思いこのような設定になりました。
しかしこれ「あさりん」とか「ミクたん」とか、自分のネーミングセンスの無さがよくわかるな。
そして回を重ねる事にオリジナルな設定が増えていく…。
そのうち設定まとめとか作るかなぁ。
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どうもです、遅刻常習犯の時給です(汗)。
ミクたん! 今回はこれに尽きますね。まさか、この呼び名にしたいばかりにミクの名字を「丹田」にした、なんて事は……いやいやいや、まさかまさか、そんな事あるわけが (^ω^)
鏡音姉弟をまじえて、どう話が進んでいくのか、次回を楽しみにさせてもらいます!
感想は遅くても、読むのは携帯で早々に読んでますので!(汗)
2010/07/03 23:28:00
スコっち
どうもです、時給さん!
お返事遅くなりましてすいません。
遅刻なんて気にしなくても大丈夫ですよ!私なんか中学・高校時代は遅刻常習犯でしたから←
「ミクたん」はあれです、最初にリンが登場した時になんとはなしにカイトを「カイちん」と呼ばせたので、なんとなくそれにあわせた感じです。
まぁ、あさりんはそういうネーミングセンスなんだと思ってもらえれば。
ちなみに、名字はいくつかストックしてある中から選んでます。
最近ゲームばかりやっててあまり文章を書いてないのですが、もうすぐクリアできそうなので、そしたらまたぼちぼち続きを書いていこうと思います。
では、コメントありがとうございました!
2010/07/15 00:11:52