R.
一国の頂点に君臨する金髪の少女。母のような強い女性になることを望んだ。しかし彼女は強さの意味を履き違えてしまった。弱さを見せないこと。意のままに他人を動かす彼女には常に一線が引かれた。彼女が心を許せる人は数少ない。その一人である青い髪の青年が城を訪れた。青年への恋心を持つ彼女は、会える喜びと僅かな緊張を持って青年に駆け寄る。
K.
青髪の青年、彼の元へ一人の少女が近づく。緊張した面持ちの少女と打ち解けるため、彼は散歩に誘った。風が少女の金の髪をなでる。彼は少女に笑顔を向ける。2人の姿はまるで兄妹のようだ。短い時をともに過ごした。
彼の夢は画家だった。肖像画、風景画、思いつくままに絵を描いた。夢を忘れることはなかったが、彼には王族としての立場がある。窮屈な暮らしの中、緑髪の女性に会うのが楽しみだった。意を決したその日、彼は想いを寄せる緑髪の女性に声をかける。
M.
美しい緑の髪を持つ彼女は、青髪の青年から声をかけられた。ついに想いを告げられる。しかし彼女はその想いに答えることはできない。彼女には、彼女自身がそれに気づくずっと前から大切な人がいた。例え大きな障壁があろうとも、彼女は大切な人と同じ時間を過ごすことを選んだ。
運命の歯車は動き続ける。この先、青年の想いが火種となり、国中と彼女を暗雲が包み込むことになる。
そんな運命をまだ知らぬ彼女は歌声で皆を癒した。
A.
金髪の少年は歌声に耳を傾ける。透き通った、それでいて無邪気な歌声は彼を幸福で満たす。彼は楽しげに唄う少女と過ごせる日々を望んだ。しかし長くは続かない。全てを失う時は刻一刻と近づいてくる。彼は少女を守りたかった。
◇◇◇
些細なことで歯車ははずれ、組み変わる。物語が正しい順番で語られるとは限らない。
いずれ国を納める立場になるはずの幼い双子。無邪気に唄う姉に、弟も無邪気に寄り添う。
青髪の若き王。親戚だと連れてこられた少女の肖像画を描いた。彼の初恋は家庭教師の先生だった。
傲慢な王女。海の向こうの婚約者に想いを寄せる。会えるときを心待ちにしていた。
緑髪の歌姫。滅びの直前、優しい笑顔と歌声で皆を魅了した。
叶えた願い、叶えられなかった願い、それらは長い時の中でゆっくりと溶けていく。
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