「魔法のお菓子を作りましょう」
「えーっとこの辺かしら?」
あ、始めまして!
私は今、魔法のお菓子屋さんを探しているの。
うーん、さっきから行ったり来たりしてる気がするんだけどなぁ…はぁ、もう疲れちゃったよぉ。
私はその場にへたり込んでしまった。
せっかく探しに…来たのに…
どれくらいたっただろうか?
私が目を覚ますと、
「魔法のお菓子作ります」
ピンクの文字を掲げた小さなお店?が合った
「うわぁ、ここ…かな?」
私はすぐに立ち上がると扉に向かった。
「あ、開けたらいいのかな?」
私はカラフルで可愛いお店の扉を開けることに戸惑った。
しばらく扉の前で立っていると
~♪~♪~♪~♪~♪~♪~
中から軽快な音楽が流れてきた。
それとともに甘い香りも漂った。
私は、もう迷いなく扉を開けていた。
「魔法のお菓子屋さんへようこそ。」
中から出てきたのは可愛い少女だった。
年は13~14ぐらいだろうか、頭には白いカチューシャを付けており、店のイメージにピッタリな可愛くてふわふわしたウェイトレスのような服を着ていた。
「あなたの夢を叶えましょう」
彼女はふんわりと笑みを浮かべた。
「あなたは何者ですか?」
「私は…」
この光景…どこかで見たことある…
これは…さっき眠ってしまった時だ…!
私が頭を抱えて悩んでいると
「どこか具合でも?」
彼女が私の頭を撫でた
「い、いえ!」
「改めて、あなたの夢は何ですか?」
彼女はまた笑顔を向けてきた。
「私の夢は…人間になることです!」
私はこの夢を叶えにきたんだ。
そう、彼に振り向いてもらうために。
彼女は夢を聞くと厨房へ消えた。
しばらくして、
「では、このチョコレートをどうぞ」
私の前に差し出されたのは小さなチョコレート。
白いミルクチョコレートがソースのようにかかっていた。
「さぁ、召し上がれ」
「い、いただきます!」
私は恐る恐る口に入れた。
その瞬間に包まれる光
味は、
口に入れたらすぐに溶けた。
心の芯からとろけるように…
「う…ん」
私は光が止むと同時に目を開けた。
「え…えー!?」
耳も尻尾もなくなって人間の姿になっていた。
こ、こんなことって…!
私は嬉しさを隠せなかった。
私はお菓子屋さんの手をとり、
「全部全部あなたのおかげ!ありがとう!」
私はとびきりの笑顔を向けた。
あ、そうだ…彼の元に行かなきゃ!
私は扉に手をかけた所で振り返った。
「あなたは魔法使いなの?」
彼女はまたふわりとした笑顔で
「私はただのお菓子屋よ」
ありがとう、お菓子屋さん。
あなたも一度立ち寄ってみてはいかが?
魔法のお菓子屋さんに。
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