A
まるで猫みたいだって
吐き捨てるように囁いた
下卑た視線も 嘲る笑みも
僕を壊すにはまだ足りない

真白い頸 焼きついたその背中
繰り返しの日常でただ
望んだのは 撃鉄の灯火
B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」
暗闇を引き裂く声は まるで光のように
S
僕の目を抉って その手で抉って
温もり冷めぬそのうちに
優しいキスで宥めてよ
血に塗れたその唇で
ああ、最初で最後の愛を騙って

A
まるで僕みたいだって
傷だらけの目を見て思う
吐いた言葉も 悴む指も
君を壊すにはまだ足りない

真っ赤な瞳 輝いたその刃
噎せ返りそうな生の底
縋ったのは 永訣の朝明け
B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」
薄氷を震わす声は まるで祈りのように
S
僕の目を見ないで その手で塞いで
温もり冷めぬそのうちに
渇いた夜を返してよ
血に塗れてなお穢れない
ああ、最初で最後の恋を許して

B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」
寂しげに揺らめく声は まるで、まるで
S
僕の目を抉って その手で抉って
温もりなんて残さずに
優しいキスで仕留めてよ
ひどくいとけない唇で
ああ、最初で最後の愛を笑って

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僕が涙を殺す前に

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投稿日:2020/04/24 11:58:27

文字数:494文字

カテゴリ:歌詞

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