サイレンが鳴り響く真夜中
終電目指し 僕は独り雨の中
雑居ビルから黒煙があがる
溜飲が下がる気分になんてなんないな

火事の犠牲者次第で朝刊の紙面は騒ぐだろう
でも僕とは無関係だな
ふと君の手のぬくもりを思い出していた

 聞かせてくれよ
 泣き声でもいい
 しゃがれた声で上手に歌ってみせて 
 型に収まった歌詞
 悲しみの挽歌
 口ずさむ僕は無能なる馬鹿か?


何かが違う気がする
その違和感の正体を未だ探してる
行けなかった町の会議
君が笑った秋の終わり頃へ回帰

「九十九神でも使えたら」冗談めいた声で君が笑う
でもあの頃へは戻れない
また君ともっとくだらん話をしてたかった

 教えてくれよ
 デタラメでもいい
 接いで接いだ僕の歌を君に捧ぐ
 「まるでキメラの様だ
 クローン時代の到来!」
 戯言をのたまうは君の唇


レイヤーみたいに重ねた日々が一瞬で統合されて消されたとしても
心に宿った 君が灯した明かりは生涯消えることなんてないんだ
夢みたいな2年半だった 君と出会う前の僕は地獄の中
クソみたいな絶望の日常に 一筋の光を君が与えてくれたんだ


 微笑んでくれよ
 作り笑いでもいい
 コインランドリーで妄想していたいんだ
 欲望なんて星瞬く間に
 泡と消え去る儚いものなのさ

君の歌をもっと聴きたいな
君とずっと歌を歌いたいな
君の歌をもっと聴きたいんだ
だけど もうさようならの時間だ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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別れの歌

2017年6月17日ニコニコ動画へ投稿予定の作品の歌詞。
「【重音テト】別れの歌【オリジナル】」の歌詞です。

閲覧数:158

投稿日:2017/06/16 22:17:29

文字数:608文字

カテゴリ:歌詞

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