「?、ラルー、何処行くの?」
冷菜の所へ行こうとした私のところに、ララが来た。
「あ、私の幼馴染、冷菜の所に行くの」
「私も行く!」
ララなら、そういうと思っていた。でも、今の冷菜を、亜種でも、ボーカロイドに会わせてはいけない。
だから、私は、
「ごめん、ララは、連れて行けないの」
と言って、家を後にした。

「冷菜ー、居る?」
私は、冷菜に問いかけた。
「あ・・・・・、ラル・・・・・」
私は冷菜に何か言おうとしたけど、言葉は無く、
「入る?」
と訊かれて、
「うん」
と答え、冷菜の家へ入っていった。
「・・・・・・」
冷菜は、暗い表情を浮かべたまま。こう言った。
「私、捨てちゃった」
「・・・・・・・・・・・」
「中身は、あの子なのに、見た目が、外見が、声が、変わっただけなのに」
「冷菜・・・・・・」
「そして、私は何かに狂って、あの子達を、スリープにして、私、何がやりたいんだろう」
私は、何も言わない、言えない。言ったら、冷菜を、苦しめるから。
「無理して、言葉を、詰めなくていいよ、ラル」
「無理してるのは・・・・冷菜の方だよ」

ララ
「何で冷菜さんは、私達に会えないのかな」
私は、何となく呟いた。
「ラルさんー、ってあれ?ララちゃん、どうしたんだ?」
「あ、ミウウ(ミユウ)ちゃん。ラルは、お出かけだよ」
「そう・・・・・なの・・・・・あのね、なんだか、マリお姉ちゃんの様子がおかしいの」
「マリ姉の、様子?」
「ああ、マリさんの様子がおかしいんだ。ラルさんなら知ってると思ったんだが」
「で、どんな感じなの?」
私が訊くと
「なんだか、狂ったみたいに・・・・笑ってるの」
「ああ、マリ姉のそれは、気にしなくていいよ。あれ、よくあることだから」
そして、ミウウ(ミユウ)ちゃんは、ほっとして、
「そうか、良かった」
「じゃあ、私、散歩してくるね」
「・・・ララ、僕も」
「なんか、何かの予感するから、ボクも、連れてってくれるか?」
「・・・・お姉ちゃんが行くなら、リユウも行くの」

この時、二人の言っていた。予感と言うものが、分からなかった。

ラル
「無理してるのは・・・・冷菜の方だよ」
私は、この言葉が冷菜を傷つけている事は、重々承知している。でも、今は、この事を、冷菜に言わなくてはならない。
それが、幼馴染としての、私にできる事だから。
「ラル・・・・大丈夫、私は無理してないよ」
嘘だよ・・、嘘を、ついてるんじゃん。
「そんな、そう思うんなら、会いに、迎えに行ってあげればいいじゃん!」
「出来ないから言ってるんじゃん!もう、あの子に嫌われてるんだから!」
「そう、決め付けちゃ駄目だよ、あの子の気持ちも知らないのに」
「煩い!」
「冷菜らしくないよ、そんなの、ねえ、一緒にあの子を迎えに行こう?」
「もしもあの子に本当に嫌われてたら!?その時は、どうするの?やっぱ、私には、もう二度とボーカロイドを触る資格なんて無いんだよ」
「もういい!私、ミヤトを探してくる」
そう言って、私は冷菜の家から出て行った。
冷菜の家を出るとき、何か声が聞こえたけど、もう、私の耳には届いていなかった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

真音家シリーズⅡミヤト達の生まれ…

はじまりました!真音家シリーズⅡ!
やっと冷菜達の出番です。
ノートに書き下ろしたもの見てたら、最初トーヤがすごい悪者でしたWWWW
改心しすぎになってましたWW。
まあ、UPするものは、修正してあるので、そこらへんは違いますので、トーヤファン(居ないと思うけど)はがっかりせずに、見ててくださいね。

閲覧数:53

投稿日:2011/07/02 08:19:41

文字数:1,311文字

カテゴリ:小説

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