きょうはクリスマス。
おそとではまっしろなゆきがたくさんつもっててとってもさむい。
さっきはおへやのまどをあけただけで、つめたいかぜが、りんにおそいかかってきた。

ほんとうはいえのそとでゆきだるまをつくりたかったけど、さむさでおかあさんのぐあいがわるくなるのはもっといやだから、りんはきょうはいえにでずに、ずっとおかあさんといえのなかでえほんをよんでもらった。

おかあさんはおもいびょうきで、おとうさんが「もうすぐおかあさんはびょうきでしんじゃうんだ」ってなきながらいってた。
いつもはびょういんにいるけど、きょうはとくべつにおいしゃさんがいえにいてもいいよってゆるしてくれたらしい。

「またあしたからびょういんにもどるの」っておかあさんはいった。
ほんとはびょうきがなおってからおかあさんとずっとあそんでいたい。
でもそれはむりだってしってるから、りんはきょうをおかあさんとあそべるだけあそぶってきめたんだ。



そしてじかんはあっというまにすぎて、よるになった。
しごとからかえってきたおとうさんがおにくをかってきて、みんなでクリスマスをいわいながらたべた。

りんとおとうさんのよりちいさいおにくをさきにたべおわったおかあさんが、テレビを見ておびえたかおをしんがらいった。

「まあ、さっきぎんこうでナイフをもったごうとうがはいったんですって。しかもまだはんにんがつかまってないそうよ」
「そういうことをしょくじちゅうにはなすのはやめなさい」
「でも、そこのぎんこう、ここからあるいていけるようなところにあるのよ?」
「そうだとしてもだいじょうぶだ。もうじきそのはんにんもつかまるさ」
「だといいけれど……」
「それより、りんはサンタさんになにをおねがいするんだい?」

さっきまできびしいかおをしていたおとうさんが、えがおをつくりながらりんにきいてきた。
りんはおにくをたべるてをとめてかんがえる。

りんがほしいもの……

チラリとおかあさんをみる。

……ほんとうにほしいものはあるけど、それをいったら、きっとふたりをこまらせちゃう。
だからりんは、「ひみつ!」といった。

「サンタさんだけにおしえるの!」
「そっか。サンタさん、きてくれるといいね」
「うん!」

りん、しってるんだ。
サンタさんってほんとはいないんでしょ?
まいとしりんにプレゼントをくれてたのは、サンタさんじゃなくておとうさんなんだ。

……でも、そのことをいったりしないの。
だっていったらふたりをこまらせちゃう。
それはぜったいにいやだもの。



ほんとはもっとおかあさんとあそびたかったけど、もう9じだからおとなしくねることにした。

ふたりにおやすみをいって、りんはじぶんのへやにもどってベッドにはいった。

そしてすぐにねむった。



……ふとめをあけると、くらいへやのなかにまっかなふくのひとがたっていた。

だれだろう。
りんのおとうさんはもうすこしせがひくいし、おかあさんでもない。

……もしかして!

「サン……タさん?」

すると、そのひとはびくりとかたをあげて、だまったままこくりとうなずいた。

サンタさんはほんとうはいたことに、りんはぱあっとうれしくなる。
うれしすぎてサンタさんにだきつきたいけど、すっごくねむいせいでからだが起き上がらないから、サンタさんにりんのおねがいをきいてもらう。

「あのね、サンタさん。りんね……






おかあさんのびょうきを、なおしてほしいの」

そういったとたん、りんはずっとがまんしてたことをサンタさんにはなした。

「おかあさん、もうすぐびょうきでしんじゃうの。


「おかあさんがしんじゃうのりんはいやだ。


「もっとおかあさんとあそびたい。


「もっとかぞくみんなでたくさんのばしょにおでかけしたい。


「もっとおかあさんと……いっしょにいたい」

さいごのことばをいうころには、りんはないていた。
なみだをふきたいけど、ねむいせいでできない。

すると、いままでだまっていたサンタさんが、りんのなみだをまっかなてでふいてこういった。

「だいじょうぶだよ。もうすぐで、きみもおかあさんとおとうさんのところにいけるから」

サンタさんのそのことばをさいごに、りんはふかいふかいねむりにふたたびおちた。



そしてめがさめると、おとうさんとおかあさんがいた。
おかあさんのびょうきはもうなおったのか、ずっといえにいられることになった。
りんはそれがうれしくなって、かぞくみんなでいろんなところにでかけた。

ずっと、ずっと、ずっと。

これもぜんぶ、サンタさんのおかげだ。
ありがとう、サンタさん。
りんのおねがいをかなえてくれて。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【リン誕】サンタさん

〖Merry BADEND.〗


お久しぶりです雪りんごです。
いやあ~別に忘れてたわけではありませんよ? いえいえホントですって。
PCが……っていうかインターネット自体が使えなくなって、使えるようになったけど、テストやらでドタバタして今に至るわけです。
断じて! 忘れてたわけでは!! ございません!!!(汗)

あ、あと新しく買い替えたPCがニュータイプすぎて便利だけど正直扱いづらいです。←
前のと同じ感覚で打つとどうしても打ち間違えちゃう。
記号が前より増えたりと便利なんですけどねー

閲覧数:162

投稿日:2014/12/24 18:55:12

文字数:1,957文字

カテゴリ:小説

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  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    ふぬあああああああああああああ!!
    雪りんごさんが生きてたああああああああああ!!(そっちか
    ピアプロはおろかTwitterにすら出没しないからそろそろDMで生存確認しようかと思ってた←

    なんというデスサンタ……
    凄く鉄臭そうなサンタだね(棒

    2014/12/24 23:38:30

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      ……ぶっちゃけ、死んでいると思われてるかもと思っていたからそんなに驚かない←
      はい、生きてましたよ。呑気に高校生ライフを満喫したりテストに追われてたりしました
      ツ、ツイッターは完全に存在を忘れてました(((

      まあ、ある意味で少女のお願いを叶えてますし、少女が幸せならそれでいいじゃないですか!(ぇ
      そうですね。だって、暗闇でも真っ赤に見えるぐらいですもんね(お茶を飲みながら←)

      余談ですが、このサンタは後日、桃色の髪の敏腕刑事によってお縄についたとのことですよ

      2014/12/27 13:02:02

  • ゆるりー

    ゆるりー

    その他

    ブラックウウウウウウウウウウウウ!
    全部ひらがなだからもしやとは思ったけど、やっぱり内容がとてもブラックウウウウウウウウウ!!

    ごめん!最初、強盗がお父さんだと思いました!
    違ってびっくりした!
    いや、当たり前か←

    レンきゅんがいないなー(サンタさんかな?)

    安定のりんごワールド!
    怖いのう(´・ω・`)

    2014/12/24 19:42:11

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      ブラックコーヒーは苦いいいいいいいいいいい!←
      べ、別にひらがななのは幼稚園児視点だからですぅー。決してブラックだからじゃないですぅー

      おやおや? その様子だと本当の意味についてお分かりのご様子ですな←
      もちろんお父さんは普通のリーマンですよーw

      実は裏設定でお父さんがレンくん、お母さんがグミちゃんになってるよー
      あ、サンタさん()はボカロじゃないよー

      ちょっとー、「りんごワールド=鬱」って決め付けないでYO! とんだ風評被害だYO!←

      2014/12/24 20:29:17

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