そのあと、2人はじっとミクを見たあと、2人でお話を始めてしまった。
ミクはこれ以上話に入れず、2人をあとにした。
次に話しかけてみたのは、窓側にいる青い髪の男の子。
近づくと、ミクに気がついてこちらを向いた。
「こんにち……。」
ミクが言いかけたところで、男の子は窓の方をむいてしまった。
きょ、興味ももってくれない……!?
ミクはくじけそうになりながらも、もう少しがんばってみることにした。
「何見てるの?」
すると、男の子はそっぽを向いたまま言った。
「……別に。」
答えてくれたくれたことが嬉しくって、ミクの表情はぱーっと明るくなった。
「ね、ねっ、名前っ。名前、なんて言うの?」
ミクは男の子の机に手をついて、身をのりだす。
「カイト……。」
男の子――カイトは、ぽつんとそう言った。
「そうなんだー。私はミクだよ。よろしくね!」
そのあと、返事はなかったけど、ミクはとても嬉しかった。
このまま、茶髪の子とも話せるといいなっ。
茶髪の女の子の前に来ると、話しかけてみる。
「こんにちはー。私、ミクって言います。あなたはなんていうの?」
笑顔で言ってみた。すると、茶髪の女の子は少しミクを見ただけで、窓の外に視線を移してしまった。もちろん、返事はない。
「うう……っ。な、何見てるの?」
めげずに、また話しかけてみる。
「……。」
返事はなかった。そのままの体勢で、ため息をつかれた。
「はあ……。」
さすがに、めげた。
「ううっ。」
ふらふらと歩いて、適当に陣取った自分の席へ戻る。
やっていけるのかな、私……。
ミクはため息をついて、立ち上がると、教室を出た。廊下を一直線に歩いていく。
先生、私は無理です。生きていけません。ギブアップします。
そう、言いに行こうとした。
職員室までくると、ノックをして、「失礼します」と声をかけ、中に入った。そして先生を見つけ、近寄る。
「おー、どうした、初音。」
先生は笑っていう。
「先生、ギブアップしてもいいっすか?」
ため息混じりに言う。
「もう?」
「もう、じゃないです。随分と長い時間な気がします。」
「まあ、聞けって。」
先生は何気にミクにプリントを渡しながら、立ち上がる。そして、職員室をでようとする。ミクもそれに続いた。
「あの教室にいるのは、クラスで浮いちゃったり、いじめられちゃったりした生徒たちなんだよ。」
先生は、廊下を歩きながら言う。ミクにとって、逆戻りしていることになる。
「私もですか?」
ミクは訊く。
「お前は……ちょっとな。んで、初音さ。」
先生は立ち止まる。ミクも立ち止まった。
「はい?」
「幸せになること、しない?」
そう言った先生は、何かを企んでいるように笑った。
「?」
ミクが頭にはてなを浮かべる。
「あの子達のさ、友達になってやってくんない?」
先生はそう言う。
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