いつものように晴れた朝に
君が店の前にいた
しゃがみこんで花を見つめ
頬を染めて笑っていた

君は僕に駆け寄って
「いくらですか?」と尋ねた
腕にたくさん花を抱え
瞳を輝かせていた

走り去っていく君の背中を
ただまっすぐ
見送っていた僕がいた
何故だろう

君を花にたとえるなら
情熱的な赤い薔薇
火の粉のような唇が
僕の心震わせた

週末の午前9時
僕の「いつも」の中に
いつの間にか君の笑顔が
辺りに咲き乱れていた

6月に泣いた空
花にも雲がかかっていた
白い菊を買った君は
ガラス細工のようだった

今にも壊れそうな
君の震える肩が
そっと僕に話し掛けて
やっとひとつだけ分かった

君を花にたとえるなら
青い涙の紫陽花
ほころぶような儚さが
僕の胸をしめつけた

まだ土砂降りの中に居るなら
僕が君に駆け寄って
君の傘になってあげたい

君を何にたとえようと
それは君じゃないから
君はありのままでいて
僕の好きな君でいて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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花と花

華でも可。

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投稿日:2011/06/22 20:26:44

文字数:417文字

カテゴリ:歌詞

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