ここから見える景色は本当にちっぽけで
そんなところに閉じ込められた私には
いったいどれほどの可能性があるのだろう


ペンを走らせる音が響く
紙をめくる音が響く
まわりを見渡せばみんな怖い目つきで
たった一枚の紙切れに一生をかけていた


この席から見える空はとてつもなく狭くて
流れる雲も 空を泳ぐ鳥たちも
あっという間に通り過ぎてしまう
私だけどこにも行けない


ここは箱の中 出て行こうと思えば
いつでも出て行けるけど
ここからいなくなっても私には何もないから
踏み出すことが出来ない


気がつけば終了のチャイムが学校中に響き渡って
みんな一斉に席を離れる
白紙の答案用紙が自分の人生に見えた


そんな高校2年生の夏

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

17歳

1

閲覧数:27

投稿日:2011/11/06 23:22:04

文字数:315文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました