それは、気が遠くなるほど昔の違う世界で起こり、今のこの世界で続いてる話。
「ん…んん?」
目覚めると、知らない場所だった。
私は、何?誰?知らない、覚えてない全部、何もかも。
「おお!!成功した…我々の願望は叶ったのだ!」
「此処は?」
「ああ、此処は君の家だよ。君の名前は…ミサ」
「…ミサ?」
「ああ、君は我々の希望だ。この違う世界(アナザーワールド)と並行世界(ノーマルワールド)を繋ぐ…。アンドロイドだ…」
彼は最後のほうの言葉を言うのを拒んでる様だった。
「アンド…ロイド?」
「あ、ああ、そうだ」
「私は、何をすれば良いのでしょうか?」
そう訊いた時、何か、円状の物が光り、そして、その円の中に白い空間が見える。
「今から、ミサと、彼女達には、並行世界へ行ってもらう」
「彼女達?」
私は後ろの方を見た、其処には双子なのか、2人の少女が寝ていた。
「その2人はミサの妹達だ。黒い髪のほうがリサ、黄色い髪の方がサキだ」
彼女達には懐かしみを感じた。
私の妹達。確かに、そう感じた。
「今から、ミサ達を向こうへ送る。無事に…。行ってくれよ」
そして、私達は並行世界へ行った。
「…これが、我々に出来る。君達への償いだ。我々の勝手な行動で酷い目にあわせてしまった。俺が…最愛の人と、その妹達を殺してしまった」
「博士…」
「彼女達は、元々向こうの人達だ。俺がこっちに連れて来てしまった。そして、俺がこっちで殺してしまったんだ。これで、償いが終わったわけじゃない…」
彼は、一人で立っている。
目が覚めた。
「…此処が、並行世界?」
懐かしい場所だった。
見た事ある様な…。
「ミサ姉!!」
「ミサお姉ちゃん!!」
リサとサキが私の所へ来た。
「此処に…お迎えの人が来るはずって、行く前に聞いたけど…」
「貴方達が…ミサさん達?」
少女が居た。
「はい…」
「そうなんだ!!!ラル!!」
「分かってるわよ!!」
2人の少女が、私達の前に来た。
「宜しくね。三人とも」
「はい。宜しくお願いいたします」
違う世界と並行世界。
二つの世界を繋ぐ架け橋。それが私達だった。
「二つの世界を繋ぐのは、あの子達だけじゃないですよ。真音家シリーズⅢ。次回から始まります。二つの世界編。期待してくださいね」by??
真音家シリーズⅡ21話(最終話)世界の架け橋。
一旦終わります。
他の連載をしばらくお送りします。
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