「それに…メイコさんの件はテトさんが悪い事なんてひとつもありません。あれは全て神威と…キヨテルが悪いんです。メイコさんが死ぬ間際に言ってませんでしたか?可愛い愛弟子を守って死ねるなんて私はなんて幸せなんだって…」
「あぁ…確かにそうだな。今は憎き神威を討つ事だけに集中しよう。ルコ。すまないな僕らしくなかっただろう?」
「いえ、いつもの仲間想いにのテトさんでしたよ♪それより…早く行かないと皆待ってますよ?イチャつくのはこれぐらいにしましょう」
茶化すようにテトに投げかけると、テトの手を強引に引っ張りカイト達の元に駆けていった。
「おせーぞ。どこまでいってたんだ?」
「うーん。Cまでかな?」
「ちょっ!何を言ってるんだ馬鹿っ!」
「あんな短時間でそこまで行くまでとはルコさん流石ですね。兄さんにも教えてあげたいですわ」
「ちょっ!義姉さん?義兄さんに教えてどうすんのよ?それに兄さんには彼女が居たでしょ?」
「じゃぁ兄さんも同じくらい?」
「えぇぇっ?義兄さんに限ってそれはないよー」
「ですよね?うふふ」
「なぁ?ミク?Cってなんだ?さっきから言ってるけどさ胸のサイズか?いや…胸のサイズならミクはCもないはずだしなぁ…」
「あんた本当っに殺すわよ!」
「わっ!よせよ!冗談で言ったつもりはないんだ!たぶん…」
「たぶんって何よ!馬鹿っ!」
「ねぇ?二人の邪魔をして悪いんだけど、聖霊ガイアの場所は崩れたんでしょ?ミキに頼まれてた大地の欠片は採取できるの?」
その言葉にミキが鼻歌交じりで答える。
「ふっふーん♪ネルちゃん、甘いね。皆が遅くて待ってる間私は何してたと思う?」
「さ、さぁ?」
「じゃじゃん♪大地の欠片を採取してきたのです!」
そういうと、ミキは大地の欠片を見せびらかすように見せた。
「さすがだな、ミキ!頼りにしてるぜ」
「いやいやカイト君。これぐらいで褒めてもらっちゃあ困りますぜ!」
「ま、まだ何かあるのか?」
カイトの問いにミキはチッチッチと指を振り、ウインクした。
「ん~。まぁ、何も無いんだけどね♪ちょっと言ってみただけだよん♪」
「まぁ、いいや。で、次は何処行くんだ?」
「私とレンの聖霊だけど、距離が大体同じなんだよね。だからカイトが決めてよ」
うーんと唸りながらもカイトはすぐに答えを出した。
「水の聖霊かな?なんとなくだけど」
「よし!決まり!次は水の聖霊【スプラッシュ】だ!目的地は、『アクア・ミスト』」
「あぁ。仕切ってるレン君が超カッコイイわ…」
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