<戦国慕歌路絵巻 風雲!鏡音伝 第10話 安土城戦 ~戦慄の芦屋道満~>

(山城国・三条大橋の温泉宿『麻呂眉屋(まろまゆや)』・玄関前)

用意が調った後、学歩と升太以外が玄関前に集まっていた。タンクは横付けされており、安土城攻略隊の、役小角、リン、レン、ネル、ハク、てと、ゴズキとメズキが、タンクの前に集まっており、他のメンバーが玄関前で彼らを見送りしていた。

役小角:では、行って来る。後にも先にも、この戦いが最終決戦。それだけに敵の機械軍団は強力だ。こっちに敵が来る事も考え、ミクにはジャミング(撹乱バリアー)も頼んである。大丈夫だと思うが、ヤバイと思ったら、トリンで逃げてくれ。
ミク:引き受けたミク!。
レン:学歩さんと升太さんの事、宜しく頼みますね。
ミキ:任せて!。

ネル:そろそろ出発するよ!。みんなタンクに乗っかって!。
役小角:では、行って来る。
レン:映画とかだと、“I’ll be back.”(すぐ戻ってくる)っていうんだっけ?。
リン:英語のままだと間違いだけど、あの映画ならジョークでいいんじゃないの?。

こうして攻略隊の面々はタンクに搭乗したり、上に乗っかったりして、搭乗を済ませた。

役小角:では、行くぞ!!。
ネル:アイアイサー!。

ブオオオオオ!!!!!

ネルが操縦桿を握り、操作パネルをタッチするとホバータンクのエアーが噴射され、本体がある程度浮き上がった。

役小角:目的地は、本丸“安土城”落下地点、発進!!!。
ネル:Go!!!

ギューーーーーーン!!!!

操縦桿が前に倒されると、ホバータンクは勢い良く発進していった。玄関前の見送りチームは見えなくなるまで手を振っていた。

***

(安土城最上階・天守の間)

安土城最上階にある天守の間には、中央の水晶玉を囲むようにして、安倍晴明、芦屋道満があぐらをかいており、そして奥の巨大な椅子には、晴明らとは大きさ、霊力が桁外れの、天守“(第六天魔王)信長”がどっしりと座っていた。

その中央の水晶玉は光っており、そのとき、“めぐみと彼ら”との作戦会議が始まっていた。

めぐみの声:知っての通り、伏見城は陥落し、この城は地べたに落ちてしまった。
安倍晴明:まぁ、城自体の装備と我々の霊力で、ある程度は軽減しましたけどね。
芦屋道満:めぐみ様、我々を早々にこちらに派遣されたのは、まさか、この落下を予見されての事だったのですか?。
めぐみの声:そうだ。あの秀吉では多かれ少なかれ、伏見城は陥落するとは思っていた。そして、現にそうなってしまった。この人事は間違い無かったが、仙狐には申し訳なかったと思っておる。

信長:その事はもういい。めぐみ様、つまりは、奴らがこちらに攻めてきているから、城内に入られる前に兵で撃退せよ、そういうことですかな?。
めぐみの声:奴らの戦力は先に話した通りだ。城外、城内、どちらでもいい。3人の力を持ってして、攻略戦チームの連中を必ず撃破するのだ。奴らさえいなくなれば、今、ジャミングしてわからなくなっている残りを片づけるのは容易だ。
安倍晴明:運が良かったのか悪かったのか、城は浅い湖の中央に落下し、水上にあるのは安土城3F以上。自然の“掘”が出来た関係で相手は攻めにくいはずだ。
めぐみの声:それがそうでもない。例のホバータンクは水上走行も可能だ。信長、その辺は理解していると思っているが?。
信長:こちらも飛行型の機械兵を200配置させた。条件は厳しく見積もっても五分五分だ。
芦屋道満:相手のホバータンクは出来上がってまもない機動兵器。戦力はこちらが上だ。

めぐみの声:とにかく作戦を開始してくれ。もうそろそろこちらに到着するはずだ。
信長:では、晴明は城内、道満は城外の機械兵の指揮にあたってくれ。我は城の装備を操作する。
安倍晴明、芦屋道満:御意!。

***

(安土城・落下ポイントの近く・湖面上)

役小角:ホバータンクで助かった。
レン:まさか湖の中央に落下していたとはね。
リン:まぁ、落下の衝撃で湖の水はほとんどはじき飛ばされているけど。
ネル:役小角、ホバータンクが無くて、ここに来たら、どうしようと思っていたんだ?。
役小角:まず湖岸から、飛行型の鬼、“飛翔鬼”を100程出して、同時にリンの遠距離攻撃で攻めて、道が造れたら、飛翔鬼に乗って城内に入るつもりだったが。
ハク:ちゃんと策はあったのね。

役小角:さて、見て解るとおり、飛行型の機械兵が、ざっとみて200近くは配備されている。そして城の前に芦屋道満がいるようだな。
レン:指揮官ってことですね。
ネル:で、どうするわけ?。
役小角:当初の予定とほぼ同じく、飛翔鬼を10体出して応戦し、ホバータンクの霊力武器で、“ここから”、攻撃する。
ネル:あれ?、水上戦にしないの?。
レン:・・・・あの数と機動力では水上戦は“不利”なんですね。
役小角:そう。ホバータンクは本来の“戦車”の役割通りの使い方をすべき物だ。だが、“あるポイント”で私が合図をしたら、そのまま強行突破する。タイミングが大事だ。“兵が少なくなってから“だと”増援“され、”多いとき“では強行突破できん。そこら辺は私が考える。リンは城内戦に向けて、霊力を温存しておいてくれ。城に入ってからは、リン、レン、君たちが主役だ。タンクは”道を開ける“役割だからな。

芦屋道満:いけーーーーー!!!!!。

ネル:どうやら、城の方で合図があったようだ。攻めて来るぞ!。
役小角:では。召還!、飛翔鬼、10匹!。

役小角のかけ声と同時に、レン達の前の湖面に飛翔鬼10匹が現れ、役小角の命令を待っていた。

役小角:君たちは、機械兵を出来るだけ外側に追い出す、“誘導”を行ってくれ。勿論こちらからの弾には当たらないように。
飛翔鬼たち:キーーー!!!

役小角:では。作戦開始!!!!。

こうして、本丸城外戦の火蓋が斬って落とされたのだった!。

***

(湖面)

機械兵:ウギーーーー!!(なんだ!、このカトンボ!!)
飛翔鬼:キーーー!!(さぁ、こっち来いや!)

飛翔鬼達は、巧く飛行する機械兵を外側に誘導し、戦車が城に向けて撃てる“弾道”を作っていた。

ネル:まずはホーミングミサイルだ!。

バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!・・・・

ホバータンクから霊力で作られたホーミングミサイルが十数発発射され、機械兵を追尾、迎撃していった。

ネル:次は本丸!。喰らえーーー!!!。

ドン!!!!!!

同じくホバータンクの装備を“霊力アサルトライフル”に変え、アサルト弾を数発、本丸前の湖上の城壁に向かって発射した!。

ドガン!!、ドガン!

数発の弾丸命中で、城壁は破壊されてしまった。

芦屋道満:お、おのれ!、まさか本丸まで一緒に狙ってくるとは!。
信長の声:城の防衛装置を起動する。道満、お前は城に戻れ!。
芦屋道満:御意。

こうして戦闘開始5分で、敵軍城外兵の指揮官は城内に戻ってしまった。

信長の声:防衛システム、稼働!。

信長の声に呼応して、城の至る所に配備されていた“砲台”が姿を現し、ホバータンクめがけて、霊力弾を発射してきた!。しかし、この時は、“役小角が待っていた”ものだった。

役小角:よし!。これで“接近戦”が出来なくなった!。全員乗れ!、式神でホバータンクの周りを囲ませ、正面弾道のルートで“強行突破”する!!!。召還!、式神!。

役小角は式神を無数に出して、ホバータンクの回りを何重にも囲ませた。そして全員が乗ったレン達の本陣“ホバータンク”が、遂に動き出したのだった!。

グォォォォォ!!!!!


壊れた城壁に向かって、一直線に走り抜けるホバータンク!!。砲台からの無数の霊力弾は何重にも防御している式神で無効化され、ホバータンクは無傷だった。

役小角:よし!、策通りだ。このまま一気に城内に突っ込む!!。

グゴゴゴゴゴ!!!!・・・・・・・・ガゴン!!!!!

式神の防御がほとんど無くなった状態で、遂にホバータンクは、壊れた城壁をくぐり、城内へと侵入したのだった!。

役小角:さて、ここまでが私の策だ。これから先は晴明と道満との戦闘がある、未知のエリアだ。タンクのクルーは回廊を移動して道を切り開いていってくれ。そして、レン、リン、ここから先は君たちが主役だ。ゴズキとメズキも加勢する。頑張ってくれ!。私は後方で状況を判断してながら、加勢することにする。

レン、リン:はい!。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

戦国慕歌路絵巻 風雲!鏡音伝 第10話 安土城戦 ~戦慄の芦屋道満~

☆オリジナル作品第9弾である、「戦国慕歌路絵巻 風雲!鏡音伝」の第10話です。

☆安土城の城外戦と、安土城城内での芦屋道満戦です。

☆2軍の底力、見せてくれましたね。

☆作中の“トリン”とは、トラボルタP様のリン曲“ソラトバズ”に出てくる、飛べない鳥の名前です。
ニコ動リンク:http://www.nicovideo.jp/watch/sm9293649

******

hata_hata様が、第1作目のきのこ研究所のイメージイラストを描いて下さいました!。まことに有り難う御座います!。
『「却下します!」』:http://piapro.jp/content/oqe6g94mutfez8ct

☆hata_hata様が、第2作目のきのこ商店街のイメージイラストを描いて下さいました!。本当に有り難う御座います!。
『causality』:http://piapro.jp/content/c0ylmw2ir06mbhc5

☆nonta様も、同じく商店街のイメージイラストを描いて下さいました!。本当に有り難う御座います!。
『ようこそ!、きのこ駅前商店街へ!』:http://piapro.jp/content/dmwg3okh7vq1j8i1

☆あず×ゆず様が、第8作目の部室棟の死神案内娘“テト”を描いて下さいました!。本当に有り難うございます!。
『おいでませ!木之子大学・部室棟へ♪』:http://piapro.jp/content/rsmdr1c3rflgw7hf

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投稿日:2010/03/15 17:34:59

文字数:3,519文字

カテゴリ:小説

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  • nai☆

    nai☆

    ご意見・ご感想

    無茶しやがって… > ゴズキ&メズキ
    君たちの勇気はしばらく忘れません! 敬礼! (`・ω・´)ゞ

    いやぁ~、熱い戦いでしたね~☆ 思わず手に汗握りましたw
    役小角の見事な采配が霞んで見えそうなほどの大活躍ぶり、もう第10話の主役は彼らにキマリですね!
    とりあえず、彼らが魔界で無事復活できるように、地返しの玉と反魂香を贈って…って、あるぇ?
    そういえば、サトミタダシの電話番号って何番だっけ?

    ほう、“芦屋道満”の中身は“Tonio”ですか…って、ん? “Tonio”? ナニソレ?
    …で、ググってみた。な、なんと Σ(゜Д゜;) 新しいボカロですか! し、知らなかった…orz
    (ピロロロ~ン♪ nai☆は知識が1上がった!)

    2010/03/16 23:04:42

    • enarin

      enarin

      nai☆様、こんにちは!

      > 無茶しやがって…

      某版権アメリカネズミ+タコの絵レベルの無茶でした。でも覚悟は出来ていたみたいです

      > 敬礼! (`・ω・´)ゞ

      白い法則無視の戦艦の甲板から、制服を着て敬礼であります!。ニュータイプの少年が何度も叫ぶが如く・・・

      > 思わず手に汗握りましたw

      ありがとうございます!!!。今回の目玉は道満戦であり、実はその部分、1回書き直しました。”どういう風に続けたらいいものか・・・”と考え、投稿作品の形で落ち着きました

      > もう第10話の主役は彼らにキマリですね!

      ボカロ以外が活躍する、ちょっと危ない道を渡っている、この作品。今回はそれが際だってました。主役が召還鬼とは・・・。でも晴明の方に行ったのはリンレンと役小角さん。11話はなんとか主役であるリンレンを活躍させますね

      > 地返しの玉と反魂香を贈って…って、あるぇ?

      ウィザードリィの”灰で失敗してロスト”に近い状況故、その2つのアイテムでも復活不可能みたいです。南無・・・・

      > サトミタダシ

      ヒットォ ポォイント かいふくするならぁ ほぉうぎょくで?

      > な、なんと Σ(゜Д゜;) 新しいボカロですか!

      はい。最近出ました。確か”初音ミクニュース”で知ったんです。調べて、”新型だから、これでいいや”ってこれにしました。というか”晴明”の正体、どうすんべ・・・

      > nai☆は知識が1上がった!

      知恵の香を使ったのですね!。これで魔法を早く覚えますね!

      このたびのご閲読、コメント、有り難うございます!

      2010/03/17 15:18:57

  • ayuu

    ayuu

    ご意見・ご感想

    こんばんは^^ayuuです☆ミ
    拝読しました~

    相手の能力は今までで一番強いかもしれませんねぇ…。主力のレン君抜きは厳しいですよね。
    ネル達の活躍はすごいです!ハクネルの頭の良さ(?)のおかげでなんとかなってよかったです!
    ただ、ゴズキ&メズキさんが…><
    レン達が二人の死を無駄にしない事を願います…。

    次の話も楽しみにしています!
    ではでは~♪


    2010/03/16 21:32:35

    • enarin

      enarin

      ayuu様、こんにちは!

      > 今までで一番強いかもしれませんねぇ…

      戦力分断、しかもリンレン達抜きであり、かなり厄介な能力でしたね

      > 主力のレン君抜きは厳しいですよね

      ネル達が当惑するのもよく解ります。今まで最前線で戦ってきた3人がいなくなってしまうわけで・・・

      > ハクネルの頭の良さ(?)のおかげ

      キレたハクさんのアイデアも一役買いましたね。まさか砲身ごとぶつけるとは・・・。

      > ただ、ゴズキ&メズキさんが…><

      如何せん不利な状況だったため、犠牲が出てしまいました。ゴズキの話では、どうも次の召還は約束できないようで・・・。

      > レン達が二人の死を無駄にしない事を願います…

      次は分断された片方、リンレン達です。そして、芦屋道満の話では”最強”とのこと。頑張って欲しいですね。

      このたびのご閲読、コメント、有り難うございます!

      2010/03/17 15:07:05

  • nonta

    nonta

    ご意見・ご感想

    このメンバー分断の能力はかなりヤバイです。
    非常事態ですがそんな時こそ地力が発揮されるもんです。
    いやー、メズキ頼りになりますね♪
    ここでの一言が無かったら結果がちがっててもおかしくないとすら思えます。
    話の中で語られてないところでもかなりの経験とかあるのかも?なんて想像してしまいます。
    それを見て取るや、すぐに狙ってくる道満。
    2軍なんて見下しながらもしっかりガチ戦闘ぢゃんって!
    しかし、そんな道満もレン達との分断とタンクの動きを封じるのに成功したところで、少し油断があったのかもしれませんね。
    まあ、ゴズキ、メズキにタンクを同時に相手にして互角なだけで十分普通の強さではないですがwww
    後の勝因といえばハクさんの大胆な発想ですね。
    極限状態でぶち壊れたか(゜∀゜;)

    2010/03/16 20:32:57

    • enarin

      enarin

      nonta様、こんにちは!

      > かなりヤバイです

      書いた当方も、どうすんべ、と思い、考えて続きを書きました。何せ今までリンレン役小角さんが主軸だったので。犠牲は出てしまったものの、みんな頑張ってくれました

      > 地力が発揮されるもんです

      まさにその通りですね。ハクさんはいい策を思いついたけど、ちょっとはっちゃけましたね

      > メズキ頼りになりますね♪

      今回の司令塔になってくれました。冷静でしたね

      > 結果がちがってても

      ネルハク、パニックになりましたし。こういう”冷静に鎮める”ところに”本当の資質”があるのかも??

      > かなりの経験とかあるのかも?

      ロボットの変身ではない”役小角”にもゴズキ共々召還されて、今まで戦禍をかいくぐってきたのでしょう

      > 2軍なんて見下しながらもしっかりガチ戦闘ぢゃんって!

      かなりムキになっている状態だったのかもです。というか装束を焦がされた時点で、少しぐらついたのかもです

      > 十分普通の強さではないですがwww

      強力な3つを同時に相手して、途中まであの戦況、強いけど、”油断”は有ったのでしょう

      > 後の勝因といえばハクさんの大胆な発想ですね

      ハクさんのいつもと違う”キレた”アイデアとゴズキメズキの犠牲で勝ったのですが、ハクさん、今回は大胆でしたね。珍しいというか・・・

      このたびのご閲読、コメント、有り難うございます!

      2010/03/17 14:58:23

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