変光星が見せる虚像
夜空のスクリーンに浮かぶ
大嫌いな僕の映画
誰かと何を話しても
寂しさ一つ付きまとう
なんか違うんだよな、
この街この空春の風
もうかえりたいよ
透明な石の結晶を握って
いつも願い事をしてたとき
星の魔術師は言ったんだ
「私が石になりましょう」
空にキラキラ瞬いて
僕はそれに願いを託した
それから時は過ぎてって
もう何回願っただろう
何か自分で変えたくて
幾度もがいて溺れただろう
もうかえしてよ
どんどん輝いて見えるけれど
少しずつ遠くなってゆく
星の魔術師が最後にね
「君から一番遠くだよ」
黒い雲が大粒の雨を
僕はただただ濡れて…
大きい雷がなったって
真冬の吹雪が痛くたって
綺麗な海が荒れてたって
そんなのどうでも良いんだよ
僕らしく居られるなら!
そうだよ僕らは対角線
今日も大事な石握り
片手には絵筆を
自分の星を描くんだ
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