(1番)
あの日もこんな夜だった
僕の一番大好きな人が
もっと遠くに飛んでいきたいと笑って
去った夜だった
僕には真っ黒な羽があった
毛皮も強い牙も持っていた
『みんなと同じだよ』そう言いたかった
いつも夜だった
どうして生まれ持ったもので
箱に分けられて鍵をかけて
(サビ)
僕だって
あなたと同じ足で歩いて
あなたと同じ瞳で見て
あなたと同じ心臓で時間を刻んでいるのに
知らないフリして煙たがって
群れをなして笑っている
そんなそんなそんな中の一人だ
(2番)
僕には綺麗な声はなかった
色とりどりの輝きもなかった
体じゅう真っ黒に染め上げて
隠れていたんだ
どうして自由なはずの両手は
後ろに組んで君のもとへは
届かない
(サビ)
僕はただ
あなたをこの羽で包み込んで
あなたをこの牙で守り抜いて
あなたをこの体で暖めてあげたいだけなのに
闇に紛れてそっぽ向いて
1人になんてなれやしない
そんなそんなそんな悪の一人だ
自分のことで精一杯なの
届かないごめんね
確実に逸れていく視線も
(サビ)
あなたに大好きと伝えたくて
あなたにあてて書いたこの手紙すら
僕は今日も静かに破り捨てるのだろう
知らないフリしてそっぽ向いて
群れをなして生きている
そんなそんなそんなただの一人だ
ただの独りなんだ
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