A
冷たい風を体に纏い
曇天の空を見上げた
虚無は 距離は 恐怖は 虚偽は
心の隙間にするりと容易く
B
何もかも捨ててしまえば 楽になれるかな
身軽になった両手を伸ばせば
そうして睫毛を揺らせば 瞼を閉じれば ねぇ
S
確かに制限されていく呼吸の中
詰まる嗚咽に霞む視界で
ぼやけた陽炎が哀しく笑った
優しい嘘に包まれたまま
涙を流すことも出来ないまま
ただ、叫び続けた
C
忘れてしまった温度を求めて
亡霊のように彷徨った
これが罪だと言うのなら
これが罰だと言うのなら
嗚呼…―――
S
指先を滑った蜃気楼の向こうに
終わらない懺悔を捧げるよ
永遠の業火にこの身を投げよう
優しい嘘に包まれたまま
涙を流すことも出来ないまま
ただ、空を仰いだ
S
確かに制限されていく呼吸の中
詰まる嗚咽に霞む視界で
ぼやけた陽炎が哀しく笑った
優しい嘘に包まれたまま
涙を流すことも出来ないまま
ただ、叫び続けた
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