無人の歩道で僕と似たその身ひとつの木の葉が舞う
ただ当てのない時間に縋る
楽しいだけの映画なんて観たくもない つまらないから
あと少しだけ寄り道したいな

黒鍵だけを踏み込んでそのたび跳ねる雫の匂いが
僕を不思議なくらいに落ち着かせる魔法のようで

ランダムウォークを繰り返す それでも僅かに進んでいる
一歩ずつだっていいよ
鼓動に呼応し虹が架かり 瑠璃も針も照らせば光る
僕のままでいよう

詠み人知らずな産声の残響に包まれている世界は
寝食を忘れるほど素敵だなんて思わないけど
纏わりついたロマンチックとやらが僕を苦しめるんだ
もう少しだけ、いいかい?

完全犯罪を目論む野心もないし食欲もないし
夢遊病のような人生だ ふらふら意味もなく生きる
だけどささめくような切ないに寄り添われては
不安がその手離し まだ少しだけやれそうで

ランダムウォークを繰り返す それでも僅かに進んでいる
一歩ずつだっていいよ
鼓動に呼応し虹が架かり 瑠璃も針も照らせば光る
僕のままでいよう
浅き夢でも構わないよ 朝露のような命だとしても
前を向いていよう
だから雨が降るのを待ち侘びて 雨が止むのを待ち焦がれる
また歩き出そう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【歌詞】ペトリコールの去る前に

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投稿日:2023/10/24 09:55:08

文字数:508文字

カテゴリ:歌詞

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