真夜中の部屋に
月光が揺れて
白いカーテンが
ひらひら漂う

静けさに滲む
密やかな気配
窓の遠くには
煌めく群像

ここは、ミッドナイト・アクアリウム


水槽の中で
呼吸を忘れた
遠ざかる水面
淡色、透かして

どんな言葉さえ
泡と弾けては
きっと届かない
寂しい水底

ここは、ミッドナイト・アクアリウム


並んだ水槽
それぞれがきっと
誰かを観ている
見張っているんだ

探りあっている
朝を待っている
夜明けには、いつも
鮮やかなフリで

ここは、ミッドナイト・アクアリウム



（補足版）
※音数は、全番共通で【８‐８‐８‐８　８‐８‐８‐８　15】

＜１＞
真夜中（まよなか）の部屋（へや）に
月光（げっこう）が揺（ゆ）れて
白（しろ）いカーテンが
ひらひら漂（ただよ）う

静（しず）けさに滲（にじ）む
密（ひそ）やかな気配（けはい）
窓（まど）の遠（とお）くには
煌（きら）めく群像（ぐんぞう）

ここは、ミッドナイト・アクアリウム

＜２＞
水槽（すいそう）の中（なか）で
呼吸（こきゅう）を忘（わす）れた
遠（とお）ざかる水面（みなも）
淡色（あわいろ）、透（す）かして

どんな言葉（ことば）さえ
泡（あわ）と弾（はじ）けては
きっと届（とど）かない
寂（さみ）しい水底（みなそこ）

ここは、ミッドナイト・アクアリウム

＜３＞
並（なら）んだ水槽（すいそう）
それぞれがきっと
誰（だれ）かを観（み）ている
見張（みは）っているんだ

探（さぐ）りあっている
朝（あさ）を待（ま）っている
夜明（よあ）けには、いつも
鮮（あざ）やかなフリで

ここは、ミッドナイト・アクアリウム