夜になると現れる
貪欲な希望が
夢か妄想か
今も決めかねてる

すこしまどろんだ意識の中で
闇の底から湧いたイメージは
目覚めと共に霞んで消えた
光とかいう波に浚われて

台風の過ぎた翌日みたいに
落ち葉の積もる道を歩いて
気づかなければそれまでだけど
とても残酷だから目を瞑る

いつもそうさ
大事なもの見失う
時に追われて

砂浜に築いた砦のように
打ち寄せる波から守ることが
どうしてもできないんだ

好きなゲームをしていても
身が入らないのは
たぶん憧れが
動く合図だから

子供の頃に描いた景色は
時間とともに色彩を欠いて
小難しい茨で囲まれ
それも仕方ないとは思えずに

麻痺した感覚が不意に戻ると
僕はひとりになってしまうから
その孤独を紛らわせるため
大人になったようなふりをする

小さなトゲ
まさぐる指先の傷
浅いけれども

癒えるよりも早く増えるばかり
内側に隠れた夢の欠片
あがいても手にするんだ

うまくやろうと思うから
できなくなる自分がいる
影が愛想をつかして
心を染める前に

集め過ぎた
ガラクタの中を探して
見つけ出すんだ

まだ動く部品を繋ぎ合わせ
もう一度燃料注ぎ込んで
動くまでやり直すよ

そして静かな場所に寝転んで
虚空に耳を澄ませば

聞こえてくるよ
大きくなる
僕の鼓動が

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Reinvention

『Reinvention』の歌詞

閲覧数:45

投稿日:2021/07/14 04:58:49

文字数:561文字

カテゴリ:歌詞

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