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10月_4日晴_のち_り
何故だろう?嫌な予感がする…俺が親父から任されたパーティーは三日後に迫っていた。俺にはどうしてもそのパーティーで何か起きそうな予感がするのだ。
備えあれば憂いなしと言うだろう。俺はこの日記にパーティーに関する全てのことを記しておこう。
会場は親父の別荘。田舎街にあるが海のよく見える綺麗なところだ。
招待客は7名。親父の長年の取引先だが夫婦仲が悪いことで有名な青山夫妻。中学からの付き合いだが今ではIT企業の社長を務める春木。本人には何の才覚も無い癖して親の七光りだけで会社のトップに立つ安田。やり手の双子女社長の春日姉妹。そして、俺が特別に招待した愛しのリン。
当日は午後から別荘のホールで立食形式の食事会を催し、商談を二つ三つまとめるだけだからその日の夜にはお開きに出来るだろう。とにかく何も起こらないことを祈るばかりだ。
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10月_5日曇り
やはり昨日から感じている胸の不快感が取れない。しかし、親父は是が非でも俺にこのパーティーをやらせるつもりらしい。
それは仕方のないことなのかもな…親父は俺に会社を継がせるつもりらしいし、その経験としても…
そういえば、リンがさっきパーティーを楽しみにしていると笑顔で言ってきてくれた。そんな彼女には悪いことをしているのかもしれない。俺はリンの気持ちも考えずに3又をかけているのだから…
せめて、安心できるパーティーにするために探偵でも雇っておこうか?俺は誰と居るよりもリンといたほうが楽しかった。ただ、それに気づくのは遅かったのだろうか?
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次のページからは白紙だった。僕は椅子から立ち上がりコートを羽織った。右腕はいつもの事ながら薄っぺらくヒラヒラと風になびいた。僕はたった今まで読んでいた日記帳、昨日やってきてパーティの警備を依頼していった男が落とした日記をコートの左ポケットに滑り込ませる。
僕は棚に向かい、いつか自らに使おうと思って用意したままになっていた小袋を内ポケットに忍ばせる。そして、事務所を出て海の方向に向かう。目的地の洋館は既に視界に入っていた。
僕の名前は鏡音レン。青臭さの残る探偵だ。数年前の事故で片腕を失い、この街に越してきて直ぐ肉親も失い孤児となった。僕の引き取り手となってくれたのは、この街の長老的な探偵のおじいさんだった。僕は彼から探偵のいろはを教わった。そのおじいさんも半年前に亡くなり、僕は彼の二代目を名乗った。だが、もうあの事務所にも戻ることも無いだろう。
男の日記を読むまでは、僕は彼が誰なのか忘れていた。いや、意識して思い出さないようにしていた。それでも、昨晩落ちている日記を見つけ、何度も何度も読み返していくうちに沸々と湧き上がってくるもの感じた。一度はあきらめた恋。彼に託した君。しかし君を裏切りたぶらかした、お前を僕は…
『許さない!!』
コンコン…
「鏡音です。お招きありがとうございます。斉藤レオンさん。」
僕は目の前の洋館のインターフォンに向かい僕は話しかける。すると扉が開きレオンが出てきた。この依頼主の話だと僕はパーティを別室から監視し、異常な動きをするものがいないか見張る役目のようだ。僕は打ち合わせのためにパーティー開始の一時間ほど前に屋敷を訪れていた。それにしてもレオンは僕をぼくだと気づいていないのだろうか?玄関ホールからパーティー会場の脇にあるレオンの自室に通されるまで彼は僕を知っているそぶりを見せなかった。まあ、いずれにせよそちらの方が好都合ではあるが…
僕は彼が用意してくれた2つのワインの片方に手早く内ポケットの小袋の中身を空けた。そしてグラスの位置を入れ替える。彼はモニターの調整に忙しいようだ、ぼくの行動に気づいていない。
そして一通り調整が終わったのだろうか?彼が僕の前に腰掛け、まずはと言って乾杯の後一口ワインを口に含んだ。そして…レオンは倒れた。
犯人の物語―episodde2 ナゾトキ①―
ひなた春花さん(http://piapro.jp/haruhana)の名作ナゾトキ(http://piapro.jp/t/1XmV)を小説にさせて頂きました。
間が開いてしまってすみません。構成がまとまらなかったり、体調崩したりと結構大変でした。さて、こっからナゾトキ頑張ってきますか!
続きはこちら(http://piapro.jp/t/TKnF)
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怖がることは無い 乗り越えていくんだ
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自分で何かを変えてみないか?
怖がることは無い 乗り越えて見せろ
その拳を空に突き出せば良い
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BPM=172
作詞作編曲:まふまふ
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損失 利得 体裁 気にするたびに
右も左も差し出していく
穴ボコ開いた ジグソ...ジグソーパズル
まふまふ
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