ボカロ二次は一次サイトには載せられませんからね(笑) ほのぼの、のんびりと作文の日々… わかんないことやさしく教えて頂けるとうれしいです。 出没時間→イロイロ 出没頻度→程々 出没分野→小説と時々塗り絵 出没キャラ→レン:リン:その他=8,5:1:0,5 出没傾向→どこかにあきらめのある、達観したみたいな物語。尊敬する囚人Pさんの言葉を引用するして「退廃的な世界観」です。 気に入ってる自作品:master of the court(http://piapro.jp/t/Vq9u)
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よろずユタカさんの「マントを羽織らせてみた」を至らずながら塗ってみた。
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砂の中から突き出す手。その手には見事な装飾の施された指輪がはまっていた。
本当に死ななかった。
元、城だった砂の中から這い出した俺は目をぱちぱちとさせて、自分の身体を見る。傷一つない。
『任務を遂行するまで、死ぬことは許さぬ。』
こういうことか…
俺は神が去り際に言ったことを思い出しながら、妙に納得...孤高の騎士―Lost Destination③―
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バナナ*みかんさんの「結局塗ってみた(´`)【塗り絵ぷらす+】」を至らずながら塗ってみた。
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「…王様。」
静かに呟く俺の声に王はゆっくりとこちらを振り向いた。しかしすぐに背を向け、再びステンドグラスを眺めだす。
「レンか…」
ポツリと言った俺の名だけが、ここに俺がいると彼が認識したことを示していた。
「王様、私の姉は…死にました。」
「そうか…それで、お前はどうするというのじゃ?」
しばし...孤高の騎士―Lost Destination②―
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「貰った!この、裏切り者が!!」
ザッ!
俺は俺の左胸に剣を突き刺した男の首をなぎ払い、剣を引き抜いた。己の剣先にツタウ滴を拭い、鞘へとおさめる。
「俺は死なない。」
俺はそう呟くと、首なしの男に背を向けて歩き出した。赤く染まった白い軍服は徐々に元の色へと戻っていった。
これで何度目だ?俺は自問する...孤高の騎士―Lost Destination①―
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よろずユタカさんの「鏡音姉弟」を至らずながら塗ってみた。
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「ただいま~」
僕は裏口から家の中へと入った。
抜き足、差し足、忍び足…
僕はサンタさんに見つからないようにこそこそと歩く。そんなことをしても、一日遊び呆けていたのは事実なのだから怒られるのは変わらないのだけど、本能がそうさせているのだ。
そうして玄関まで歩いていって、靴とボールを片付ける。でもおか...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅴ)―
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「サンタさん!おはようございます。」
手品師とお茶をしてから丸一日が経った。サンタさんはその晩に僕に仕事を任せず、自らお仕置きに言ったのだ。久しぶりに夜に眠れた僕は、なんだか落ち着けず早めに目覚めてしまった。そして今は、仮眠を終えて起きてきたサンタさんのために朝食を作っていた。
「飯はまだ?」
「も...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅳ)―
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「ただいまー。」
「お帰りなさい。ピエロさん。」
「あれ?サンタさんは?」
この日、僕は久々に夜のうちに仕事を終わらせることが出来た。まだ日の昇らないうちに家へと帰ると出迎えてくれたのは、サンタさんではなかった。
「あら?そういえばはじめましてだったかしら?私は『七番目の手品師』よ。」
ナイフを構え...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅲ)―
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「レミー!レミー!!」
「はーい!」
夕暮れ時、僕はボールを置いて家の中に入る。昨日のお仕置きの仕事が朝方までかかってしまっていた僕は、昼過ぎに起きてそれからほぼ一日中外でサッカーボールと遊んでいた。
「レミー!あなた今日の勉強サボったでしょ!」
僕が食卓に着くとサンタさんが怒った顔をして、僕に言っ...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅱ)―
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シャン、シャン…
レンガ作りの道路、ゴミ箱の置かれた狭い路地…
閑静な住宅街に似合わぬ鈴の音が響く。
タン、タン…
辺りが暗いせいではっきりとは分からないが、踊るようにうごめく影が1つ確かにそこにあった。
タン、タン…シャン!
ひと際大きく鳴り響いた鈴の音を最後にその影は動くのを止める。今夜は月がと...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅰ)―
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慎環さんの「鏡音レン」を誠に勝手ながらREDで塗ってみた。
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私は腕を伸ばす。視界は暗闇で何も見えない。
娘は…私の愛しい娘はどこだ?
私は更に前へ前へと腕を伸ばしていく。辺りは寒気がするほどに寒く先ほどまでの暑さが嘘のようだった。しかし先ほどまで腕の中に感じていた温もりまで同時に奪われてしまった。私は、必死にその温もりを求める。
どこだ、どこにいる…私の愛し...master of the court―第死話 冥界の主と最後の審判―
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「裁判長。次の裁判の資料です。」
「ああ、そこに置いておいてくれ。」
「失礼します。」
秘書官が1つにまとめられた紙の束を置いて事務所から出て行く。近衛団長の息子が起こした事件も一区切りがつき、私は次の裁判の公判前手続きに入っていた。
え~なになに、
________________________...master of the court―第三話 内戦の始まりと終わる裁判―
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ガチャ…
「る~り~ら~る~り~ら~」
「ただいま。」
「お父様!」
私が家に帰り着くと娘が笑顔で迎えてくれた。どうやら今まで歌っていたようだ。娘は椅子から立ち上がれない。黄色い鏡がかかり、赤いグラスと青いスプーンそして友人から聞いた私の御伽噺のみがあるこの部屋が、彼女にとって世界の全てなのだ。私は...master of the court―第二話 箱庭の娘と大罪の器―
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「ガレリアン=マーロンをUSE暗星庁最高裁判所裁判長に任命する。」
「被告人は前へ…」
「裁判長…奥様と娘さんが…」
「眼を開けろ…開けてくれ!」
「…お父…様?」
「っ!!」
「治療は不可能です…つまり、再起は不能かと…」
「ねぇ…ガレリアン。『大罪の器』って知ってる?」
「それさえあれば、願いは...master of the court―第一話 悪徳裁判官と汚された法廷―