それじゃあおやすみと
魔法をかける

寝息を立てる二人に
涅色のビロードが掛かり
私を呼ぶ泣き声

癒えない記憶
あの日の輝きに背を向ける
戸を叩く丑三つの
お客さま

もう戻らない日々が
蒼く塗った作品の君と
目を合わせてしまう
苦しくて
いつも
似た夢を追う
ひとり

いつまでも続くかのような
暗闇に目を凝らした
寂しさ 渦巻き
逆さま 破裂音
落ちる

暖かい灯火 震える指先
凍てつく風と雪が積もる街の先
蛇行する足跡
待って置いていかないで
むすんでひらく光を追ってつまずく

それからまた
優しい声を聞く

寝息を立てる私に
柔らかな毛布をかけて
微笑む父と母

癒えない傷が
あの日の輝きが空を灼く
こんばんは
見たくもないお月さま

きっと治せないひびは
純白のカーテンを飽くまで
蒼く千切ってしまう
近づけば遠ざかる影 惑され
今夜また醒めない夢が苛む
縛る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

醒めない夢

閲覧数:331

投稿日:2024/01/22 19:22:56

文字数:389文字

カテゴリ:歌詞

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