例えばね
暗い夜道、天井裏、
お化けがいるの

逸らした目
見えないもの、を見ることが、
大得意なの

「明日」から
逃げ出したい、逃げ出すの、
脚を置いて

いもしない
小鬼たちを、追い払うの、
見えない手で

よくわからないよ
幼い日に植えた
心の癖が残ってるの

認めてほしいの
恐がりな私を
安心させてほしいの

大丈夫だよと
手を引く君の後ろ姿
振り向かないで
ポタポタ落ちた
二粒の雨は知らんぷりで
ぎゅっと握って



お祭り騒ぎ
お葬式だ
黒服まみれの結婚式

おかしいのに気づかないで
何を着てこう
そればっかり

噛み合ないんだ
見えないものを
見るのに忙しすぎて

君の言葉は
ポケットの中で
くしゃくしゃになって読めない

諦めないで
怖がってこわばった体を
暖めてあげよう
まっすぐに見る君の瞳は
きっと優しく
見つめ返してくれるよね

妄想で人の悪意を呼び込んで
苦しくなってる

地雷を踏み抜いてボロボロ
方舟はぐらんぐらん

顔あげて



止まらない時間は
泣いても喚いてもさよなら
明日を運ぶよ
仕方ないから
こんな私を引きずり回して
また笑うの

大丈夫だよと
手を引く君の後ろ姿
振り向かないで
満身創痍の
大洪水は知らんぷりで
ぎゅっと握って

ぎゅっとしていて
いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

小鬼の行進

小鬼が見える女の子と、その女の子の手を引く君の話。

閲覧数:227

投稿日:2014/06/09 00:10:48

文字数:555文字

カテゴリ:歌詞

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