忘れてしまったメモを捨てられないように
言葉を放り出して感情だけねばついて残る
出したら仕舞いなさいなんて出来たらいいのに
明日また繰り返す忘れてく膨大なカレンダー

なんとかしたかったけどもう潮時かなって
手遅れの諦めが滲ませたお気楽なメモリィ
残念がる不本意な安全安心の残酷を
どうせすぐに飽きて投げられるの待ってる

認証キーを覚えていられない割に
昔のことは忘れてくれないんだ

欲しかった欲しかった楽しいおもちゃ
失った時間で私は何ができたか
無駄な欺瞞は睡眠も覚醒も抑制して
回らなくなった時計が恨めしそうに私を見る


焦がしてしまったパイを食べられないように
具材を放り出して健康だけそこなって殴る
起きたら笑いなさいなんて気持ちが悪いのに
昨日また掘り返す暴かれる広大なイレイザー

どうにかしたかったけどもう替えどきかなって
醜さの風穴がたゆませた気まぐれなメロディ
残心がる布団から完全慢心の監獄を
どうかすぐに取って食べられるのを待ってる

観覧車が回りきってしまう前に
君のことを忘れていくんだ

食べちゃった食べちゃった美味しい心
捨て去った時間で私は誰に会えたか
無為な悲観は休眠も確証も独占して
変わらなくなった美形が疎ましそうに私を見る


なんだろうなこの感じうまく言えないや
不自由そうな言葉に笑われてばかりだ
何処まで行ってもピッタリのピースは見つからない
目玉の取れた目玉焼きでメレンゲの角は立たない

通り雨の下で踊りたかったんだ今だって
なんにも嬉しいことなんて無いけどさそれでも
音がして少し光ってまた暗くなるだけの日々
そんなにジロジロ見ないでよヤな感じだから

見つかるんだって思い込んでたのは君のせい
忘れたいんだって願いこんでいたのは君のせい
何処にも行かないでって手を払って逃げたんだ
終わりから終わりまでワープでひとっ飛びだよ


欲しかった欲しかった楽しいおもちゃ
失った時間で私は何ができたか
無駄な欺瞞は睡眠も覚醒も抑制して
回らなくなった時計が恨めしそうに私を見る


ご褒美に見せてほしかったのは君の気持ち
そこになにもなかったとしても全部

空っぽの気持ちにだって嘘の一つはある

それで十分だろう？