【A】
暗がりぽつり 陽炎(かげろう）に
黄昏（たそがれ）搖（ゆ）れる 影法師
幼い少年の 別れを告げて

【B】
忌みが有るよな 線香が
漂う嘘の香りが
何も知らない 君へと
告げるのでせう（しょう）

【C】
悲しい事は 有りすぎて
別れを告げる 僕には出來（でき）やしない

【サビ】
今宵今宵
集まれ 鬼、童子（こども）
滿月（まんげつ）が缺（か）けて喰らう頃
縁（えにし）、繋ぎ 風に煽（あお）られ
斷（た）ち切るなんて容易（たやす）いでせう（しょう）？

止めない、止めない
僕と君以外 抗うなんて無意味だなんて
誰が誰も 知つ（っ）てゐ（い）るんだ


【B】
忌みが有るんだ その泪
漂う君の香りが
痛い僕の 心へと
告げるのでせう

【C】
傳（つた）える氣持（こと）は 有りすぎて
別れを告げる 僕には出來やしない

【サビ】
今宵今宵
集まれ人、獨（ひと）り
新月が目をだす その前に
縁、祟り 呪いを解いて
斷ち切るなんて容易いでせう？

【D】
杯（さかづき）交わし 笑い轉（ころ）げて
墜ちていくまでに 何阡（ぜん）年
時が時が 過ぎたとしても
君は生まれ代わつて
「ほほえんでいて？」

【サビ】
來（らい）世、輪廻
くるりと廻れ 廻つて
僕の燈火（ともしび）が消える その頃に
君と、僕を 繋ぐこの鎖
斷ち切るなんて容易いでせう？