【JOINT】
a
行き場を失ったこの手と足と
声と感情と溢れかえる熱量を抱えて
誰かが紡いだ宿り木に甘えてたんだ
どうやっても折れた枝は元に戻らない
a
護りたかったのは既に壊れそうな
不器用に貼り合わせただけの言葉たち
吐き出されたのはせめぎ合う光と影で
葬るための旋律を僕は選べない
b
「ねえ、どうすんの?」
『なんか、もういいの…』
元々自己満足で描(か)いたセカイ
「悔しいの?」
『…そう見えるの?』
うまれた詩に罪はないのに
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ただただ書き続けてたかった
それでも非難に潰された
意図しない無理解に簡単に心が居場所を忘れた
今、空っぽのまま綴る
着飾ることさえも諦めたフレーズ
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僕は僕の 力で足掻いてたんだ
立ち浮かぶメロディは数秒で薄れてく
拙さを、哂われる覚悟もあった
なのに 躓いたことを忘れられなかった
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虚しい夜に書いて
それで信じたい朝に書いて
s
拾われることは望まない
ただただ生きてる証だった
何にも言えないままじゃ飼い慣らされてるだけだから
今、少しだけ色づける
誰に宛てたかも知られない歌
止まり木はもう戻せないけれど
僕は僕のための旋律で立ち上がれるんだ
あぁ 今、もう一度だけ紡いでみよう
いつかなる 誰かの共感(価値)に…
a
行き場を失ったこの手で創る
綺麗事と机上の空論だけの
ひとりでは完結できない物語を君と。
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