暗闇と帷　あなたはいないのに
目の前にいるのが　あなたならいいのに


あなたはひどい　わたしの気持ちを
わかっていながら　それでも言うの

この条件を　飲めぬと　言うなら
救えるものすら　救えないよと

どこへ逃げても　あなたがいるから
わたしの足じゃ　どこへも行けない

それなら　いっそさ　あなたが　わたしを
縛っているなら　いいのにね

暗闇と帷　あなたはいないのに
目の前にいるのが　あなたならいいのに


わたしはひどい　『あなた』の気持ちを
わかっていながら　目を背けるの

『あなた』の指も　声の温度さえ
教えられるのに　耳を塞ぐの

だってこんなの　間違ってるって
思っているのに　あなたは酷いし

それでも　わたしは　あなたが　好きだと
わかっているから　縛らないのね

暗闇と帷　『あなた』とわたし
あなたはいないのに　呼んでしまいそうになる


暗い廊下　ここには闇しかない
どれだけ願っても　わたしは
『あなた』に抵抗なんてできない

それでも　あなたは
わたしを許さずに　壊しにくるの


焦げ付くような感情は　いらない
だってわたしは
あなたのことだけでおぼれたいの

あなたも　わたし無しじゃもう　生きられないでしょう？
だからさ　もう　こんなのは　終わりにしよう？

わたしにあなたを　わからせてほしい

あなたとふたりなら
朝が来なければいいのに