濃くなった 遠い雨の匂い
僕はただ 気が付かないふり
傘はいらないよって 嘘をついて
あの日の君の横顔
どんなに時が経っても
忘れられないまま
全部受けとめると言って
すがりたいのは自分だった
許してほしいことばかり 増えていく
誰かに言いたい かなしみ
誰にも言えない くるしみ
積み重ねて
変わらない
それでいい 何もいらない
あの秋に 恋をした
それだけだった
真夜中に降る雨に
うたれながら
見えない月を どこかで
怖がっていたよ
君が瞳の奥に 隠した影を
やがて来る 朝焼けに
照らしてあげたい
憧れは かき消され散った
約束は 零れ落ちていた
少しずつ ズレ始めた 雨音に
あんなに好きだったもの
いつから遠ざけてたの
思い出せないまま
はしゃいでた あの帰り道
前を行く 君の笑い声
どうしてもまだ 腕をのばせない
どこにも置けない さびしさ
どこにも行けない 想いが
溶けきれずに
変わりたい
そう思えた あの季節
春風に 救われた
それだけだった
急に強くなる雨の
声が響く
振り向かない僕を
引き止めているよ
傷つけたあの夜に
戻れるなら
雨が降りやむ前に
迎えにいくよ
真夜中に降る雨は
もうやむでしょう
消えた月が どこかで
僕らを見ている
君が瞳の奥に 残した影も
やがて来る 朝焼けに
照らしてあげたい
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