「ルカさ~ん!!」
旅館に戻るとカイコが私に手を振ってきた。
「他の皆は?」
「もうお風呂とか、部屋に戻っちゃいましたよ~。マナさん達は先に部屋に戻ってるって言ってました」
「そうなの!?ごめんなさい、一人で待たせて」
「いいですよ~それよりさっき、何話してたんですか?」
私はさっきあった事を話した。
「え~!?諦めちゃうんですか!?」
「うん。でももういいの。スッキリしたし」
カイコは少し考えてから笑顔で言った。
「スッキリしたならよかったですね!あ、ルカさんお風呂まだですよね?一緒入りましょ!温泉気持ちいいですよ!!」
「うん」
私はカイコと一緒に温泉に向かった。
「気持ちいいですね~!!」
「そうね」
温泉なんて最近全然行ってなかったなぁ。
「・・・ルカさん」
「うん?」
いきなりカイコは私の手を握って言った。
「私の恋、協力してくれますか!?」
え!?
「え、好きな人いるの!?」
「いますよ!」
カイコは好きな人なんていないまじめっ子だと思ってたのに・・・!
意外だ。ものすごく意外だ・・・・
「誰!?」
「えと・・・その・・・・」
カイコの顔は暑さか恥ずかしさか、赤くなっていた。
「ン・・・・」
「え?」
よく聞こえん・・・・
「鏡音レンさん・・・」
え・・・・・
「マジ!?」
「マジです・・・・」
カイコは俯いていた顔を上げて、真剣な顔で言った。
「ルカさん、協力して、くれますか・・・・?」
ずきん。
胸が痛んだ。
「うん・・・・」
「やった!ありがとうございます~」
胸がずきずきする。
でも、さっきレンにあんな事言っちゃったし、気まずいし、中途半端な気持ちだったらカイコを応援してあげた方がいいだろう。
「じゃあ、カイコが私にしてくれようとしてたみたいに、私がレンの好みとか教えてあげるわね」
「はいッ!!」
まぁ気まずいけどどうにかなるでしょ。
「なんか、そろそろあがりません?暑いです・・・」
「あがろっか・・・・」
私達は温泉からあがって、脱衣所で着替えた。
ふと手元にあった携帯を手に取った。
「げっ・・・・」
「どうしたんですか?」
不在着信13件、新着メッセージ15件。
全部同じ人から。
相手は決まってる。
『さっき何話してたのよぅ!』
『ちょっと、まだぁ!?』
『うちの彼氏が女を傷つけるヤツは許さないからあんな口調になったってゆってたけど、ほんとだろうな!!』・・・・
マナ・・・・
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
「ルカさんドンマイです」
返信メンドクサ!じゃなくて、なんでそこまで疑ってんのよー・・・
まぁ、無理もないわよね。
彼氏が女追いかけに行ったんだから気になんないほうがオカシイ。
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ」
私は自分の部屋に戻り、怒ったマナに事情を話し何とか分かってもらってから眠りについた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ボカロ学園!62

明日から中学生ですよ!!忙しくなりそー・・・
投稿遅くなっちゃうかもですが頑張るのでよろしくです!!

閲覧数:370

投稿日:2010/04/06 21:43:23

文字数:1,190文字

カテゴリ:その他

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  • 華龍

    華龍

    ご意見・ご感想

    わああ!!!やった!!新着ですね^^
    待ってました~!!!!
    めぐみがいないからルカにとってはカイコはとても支えになってる重要人物ですね~!!!
    ・・・・・・なんて、思ってたら!!!今度は、カイコがライバル?!!!!
    一難去ってまた一難?!!ルカ、頑張れぇぇぇぇ!!!!

    ふみゅさん…今日から中学生なんですか?!!!!
    てっきり同じくらいだと…ごめんなさい…、私の方が年上とは…。お恥ずかしい。
    いや、文章中の表現が大人っぽいので同い年か年上かと思ってたんですが。
    ふみゅさん、すごいですね!!!!!その表現力を分けて欲しいモノです。
    確かに、中学生は常に何かと忙しいと思います。
    それに、新しい環境とか色々ありますもんね。
    これから、忙しくなっていくと思いますが、ますます応援させて頂きます!!!
    投稿も頑張ってください>< 続き楽しみにしていますね^^

    2010/04/07 01:48:47

    • どーぱみんチキン

      どーぱみんチキン

      今日から中学生です><大変だぁ;
      華龍さんは私より年上なんですか!こんな子供の書き物を読んでくださってありがとうございます!
      もうすぐテストです^p^<ウワー
      でも、頑張ります!!

      2010/04/07 17:42:07

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