とある国の偉い人
たった一人の我儘で
多くのものを失った
たった一人の間違いが
僕らの日々を狂わせた

返しておくれよ
希望だった未来を
嘆く声、許しを乞う声
その全てが空へと消える

一番恐ろしいのは
飢えで死ぬ事
それを分かっているから
真っ赤な何かを貪った

最初に見たのは母の影
最後に聞いた母の声
子供だろうが関係ない
玩具は飽きたら廃棄処分

真っ赤な炎が舞い上がる
この世界で一番綺麗だった
優しかったあの人も
今では立派な化け物だ

壊れた世界で大合唱
鳴り止まない鉄の音
朝だろうが夜だろうが
安心なんて何処にもない

こんな地獄にいるくらいなら
死んだ方がマシだ
そう言っていた友人は
今も汚い檻の中

神様ってなんですか?
仏の救いは何処ですか?
どうして何もしてくれないの?
僕らを幸せにしたいなんて
結局は建前なんでしょ?

分かってるよ
僕らを嫌いな事くらい
罪人だけが生き残り
善人ばかりが死んでゆく

砂糖菓子を奪い合って
生きる理由を探し続けた
人間の本能だ
敵も味方も分からないまま
目に写る全てに刃を向けた

何処に居ても差別はある
何年経っても無くならない
形を変えて言葉を変えて
胸ぐらを掴まれるんだ

排外主義者が語るんだ
愛と平和と仮想敵を
勝者によって正義が決まる
お前らのせいで滅茶苦茶だ

平和だった頃を懐かしんで
震えたその手で相手を睨み
富豪の玩具であると自覚しながら
引き金を引くのだ

雲の下から反抗期
壊れたガラクタ直す旅
疑問に思ったなら手を上げろ
僕らは死んでも一等賞

奪われるだけじゃ納得いかねぇ
我慢なんてするものか
何万回も叫んでやる
人の子よ覚悟はいいか?

未来戦線応答せよ
僕は今ここにいる
未来戦線来るなら来い
怖いが辛いが仕方がない

期待はやめたよ
守る価値はあるのか?
明日もどうせ変わらない
撃っても撃っても終わらない

憎み憎まれ憎み合い
行き着く先は終焉だ
戦う理由はなんでもいいよ
戦場で正義なんか求めんな

負けたらどうなると思う?
負けたら奴隷になるんだよ
反発すれば殺されて
残りは奴らの腹の中

だから僕らは戦うのだ
だから僕らは戦うのだ
命と引き換えに
愛する者の未来を守る為に

真っ赤に染まったこの両手は
誰の為のものなのか?
強がりも飽きてきた
そろそろ終わろうか?

声も届かないこの街で
少女の願い一つ消えた
明日も変わらない日が
続くのだろうか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

生命の黙示録(没作)

閲覧数:86

投稿日:2023/06/17 00:33:54

文字数:1,031文字

カテゴリ:歌詞

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