最後に会ったときも
お前は俺に背を向けて
ずっと遠いところを
眺めていたんだ

俺には見えないもの
お前にしか見えないもの
ずっと追いかけていたから
すれ違いばかりだった

鷹のようなその瞳に
映っていた獲物は何処へ
羽を欠いたその翼に
載せられていた希望は何処へ
問いかけが宙を舞う

悲しいね
悲しいね
眼に映るすべてのものは
いつの日か
消え去って

魂は星屑に
亡骸は地の底に
沈むだろう
沈むだろう

紅く燃える陽と共に

若かりし頃に
時計を戻しても
積み重ねた想い
失われるなら

何の意味もないから
俺に残された形のない
影を胸に刻むんだ

星をめぐる物語に
書き加えた新しいページ
真っ白な紙を汚して
続けようか
途切れないように
気の利いた冗談も混ぜて

旅人よ
旅人よ
未来を掴もうとする者よ
何もない空の向こうに
目を凝らせ
見えるだろう
誰かの目指した理想郷
何処へ行く
何処へ行く
陽炎のように
浮かんでは消える

長く伸びた
影を引きずって
やがて靴紐は解けて
お前の足を止める

最果ての地が
故郷になったら
そこから旅立てばいいさ
深い微睡みの向こうに

還ろうか
還ろうか
暖かな光の差す場所へ
いつの日か
もう一度
会えるなら
そのときは
俺も雨上がりにかかる
鮮やかな
鮮やかな
虹の橋を渡るだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

フィナーレ

『フィナーレ』の歌詞

閲覧数:26

投稿日:2022/05/23 03:00:48

文字数:569文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました