必然とは、偶然をいくつも積み重ねてそのことを指す。
今が、それなのかなとあたしはぼんやりと心の片隅でそう思っていた。
「・・・リン」
「・・・レン」
目の前に、今とても会いたい人がいた。これって、夢・・・?
思わず、そう思ってしまう程。
だって・・・
「・・・レン、あのときから行方不明で、・・・あたし」
「・・・あのときから、ずっとグルトの家に居させてもらったんだ」
レンは、そう言って隣にいるグルトを示した。
「そ、そうだったんだぁ・・・・」
あたしは、ただぼうぜんと言うしかなかった。
「ありがと・・・・姉としてお礼言うねっ!」
あたしは、はにかみながら言った。
「・・・・・」
グルトは驚いたように目を丸くさせて、
「・・・べっ別に・・・俺はそんなにメーワクじゃないから・・・!」
と、なんだか顔を赤くさせて慌てたように言った。
・・・・なんか、悪いこと言ったっけ?
「・・・・でさ、どうしてリンはここにいるんだ?」
「・・・・・・もう、なんか色んなことに耐え切れなくて・・・」
あたしは、言葉を探して
「・・・・・レンを探しに来たの」
と、結局シンプルに言うことにした。
「・・・ !」
「だから、・・・・帰ろう?レンが帰るべき家にさ」
「・・・・」
レンは、しばらく考えていたけど何を考えているかまでは分らない。
その時。
ぐいっ
「・・・えっ!?」
あたしは、グルトに手を引かれて走らされていた。
「・・・・・っっ」
「・・・リンっ!」
レンの声が遥か遠くに聞こえた。
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