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【第〇話】13番目の扉 ~ The 13th Bed Room
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植木君と窓ちゃんは、34病棟四階の寝具が6つある13号室に移された
Pothead and Monado into a room No.13 of a 6th bed 34-ward on 4F,
「君、どこの生まれ?」と彼女に尋ねたが「何も覚えがない」そうだ
He asked "Where're you from?", but she said "I don't know about that."
【心象スケッチ】(2005年4月8日企図)
"mental sketch modified" (2005.4.8)
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【第一話】キキのお便り ~ Kiki's Epistolary Service
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□■□■□■5:32 - 2005年10月20日■□■□■□
ゆめにっき考察は、とりあえずこれは何?
と聞かれたら何でも答えられる程度にはできてる
物語のラストの意味も説明できる、書けないことはない
□■□■□■5:33 - 2005年10月20日■□■□■□
ただ、その蛇踊りがどんな歴史を持ち
それが「ゆめにっき」にどんな因果を持つのかわからなければ
君にとって「TVで鳴っているカリンバのダンスミュージック」は
ただの楽しい、サイケデリックなTVダンス番組にしか見えないのだ
mt.kikiはそれをwikiaに書こうとするが
それは「ゆめにっき」にとって、どんなシンボルを提示しているのか
詳しい説明は「クソめんどくさい」と弱音を吐いてしまうのだが
それ以上に、おしゃべりな性格なので
簡潔に、カリンバは「ホピ族のスネークダンス」とヒントを与えよう
□■□■□■5:35 - 2005年10月20日■□■□■□
また他にも、窓付きの部屋にあるヒントは
ホピ族の太陽神の顔が、窓付きに似てるだとか
シンボルカラー(hopi color)も、本棚の4色(黄緑赤紫)と同じで
カーペットはナバホ族が作った絨毯を、某作者はトレスしている
自分のおしゃべりは、やはり"クソめんどくさい"ので話を戻そう…
欧米のTVショーで『カリンバ』はヘビを口に咥えて踊る
太陽を見上げるサンダンサーは、円を描いて左右に往復しているのだ
蛇踊りは「白人のインディアン差別」の歴史にも接点があるが
それは、窓付きが受けた「差別やいじめ」の心象の抽象表現では?
三つ編みヘアーも「インディアンの髪型」と捉える事で見方も変わる
窓付きが「笛」を手に入れる部屋では、ココペリを連想させる
「仮面を付けたカチナ」の部屋で、彼女は陽気に笛を吹くのだ
あと受付席の鳥人間は、ここでは「サンダーバード」役と推測する
あくまでも、おしゃべり半分+ストーリ半分
=ライトな切り口で、ゆめにっき考察を残していこうと思う
□■□■□■5:39 - 2005年10月20日■□■□■□
3Fの33病棟脳卒中脳神経センターHCUにて
感染症ナシ点滴外し経過良好
3Fの13病棟リハビリ室より
後遺症有無を検査のち退院を兼ね
術後のケガや縫い目部分の回復と安静のため
4Fの34病棟13号室の多人数部屋に移動…
看護婦やカウンセラーの担当には可能な限り
同室の患者と交流の機会を持つように心のケアを任せたい
「そろそろ、クライアントの問診の時間だ…」
――mt.kikiは、書きかけの記事を後にした
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【第二話】聖なるヘルメット ~ Smoke the Piece Head
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□■□■□■5:45 - 2005年10月20日■□■□■□
包帯頭の少女と絵日記の考察ごっこ、を始めたのは
potheadが大手術に失敗し、昏睡状態から回復して間もないことだ
彼以外にも「頭蓋形成術」で意識を失った者が生還したらしく
多人数が療養できる病室ベッドの一室に移されたのだが
6つある寝室ベッドの中で、遊び相手の新入りが入ってきたわけだ
彼は何分とテレビを見てばかりで、暇をもて余していた
□■□■□■5:48 - 2005年10月20日■□■□■□
"包帯頭の子"と呼ぶきっかけは、テレビでやっていた
インディアン部族のフィルム映像特集を病室のTVにかけていたときだ
看護婦からは「彼女は記憶に障害がある、何かあったら伝えること
それ以外は仲良くできれば」との配慮で同室らしいが
もちろん話す機会は無い
女の子同士なら会話は弾むのだろうが…
自分は異性な上、他人に気遣いできるほどフレンドリーな奴じゃない
なので、彼女とは正反対にカーテンは常に開けっ放しにしていた
□■□■□■6:03 - 2005年10月20日■□■□■□
室内用テレビのスピーカーから
太鼓やカリンバのような音がこだまする
少しばかり音量を下げて映像を見ると、口には蛇を咥え
フォークダンスのように輪を描き、蕘の周りを回りながら
何やら儀式を行っている?
ギャラリーの外国人が笑っている姿も見えるが…
――理解されない文化とは、誰の目から見ても滑稽なものなのだろう
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【第三話】ベッド入りの乙女 ~ Bed in Biddenden Maids
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□■□■□■6:52 - 2005年10月20日■□■□■□
あまり愉快でない映像に思えたので
番組を変えようと身を起こしたとき
隣のベッドのカーテンが開いた…
包帯頭の子は、三階の準集中治療病棟
1~30号室はある廊下の1角の部屋
そのシングルルームから、四階の雑魚寝部屋に移動してきた
新しい入居者、みたいなものである
彼女は、頭に包帯をぐるりと巻いており
そこから三つ編みヘアーが2本飛び出している
□■□■□■7:16 - 2005年10月20日■□■□■□
おそらく手術後の経過から回復し、そこから一人部屋だった
「三階から四階の通常病棟13号室へ」と彼女も移された様子だった
自分は6つあるベッドの中で右の方に
彼女は向かい側の真ん中のベッドの方に、つまりお見合いの形である
なので、いつもは四方をカーテンで覆い隠すようにしている
□■□■□■7:48 - 2005年10月20日■□■□■□
改めて、34病棟の13号室の真ん中にあるベッドの
四方を囲んだカーテンが突然開いたものだから
そこから覗く包帯頭の子と目が合った
トイレに向かうのかと思ったが
自分の視線越しに首を傾げ
背後でドンチャカと音の鳴っているTVを見て固まっていた
――まじまじとテレビを見る彼女の顔と三つ編み
□■□■□■8:10 - 2005年10月20日■□■□■□
太鼓が鳴り止むと自分もテレビに振り返った
番組はそのまま次のシーンに差し掛かって
タイル模様の絨毯や、カラフルな記号の壁画に
鳥の羽が生えた人の絵が、ナレーションによると空飛ぶ蟻人間らしい
そしてフードを被った老婆が
「地球が滅亡したとき、彼が火星へ私たちを運ぶ…」と語っている
□■□■□■8:21 - 2005年10月20日■□■□■□
「その蟻人間というのは宇宙人グレイの事ではないかと推測され…」
先程から、ちんぷんかんぷんな話である
後ろで、じっと見ている彼女は…
オカルトな文化や神秘的な儀式を紹介する番組が好きなのだろうか?
最後に、頭にカメレオンを乗せた三つ編みの少女が紹介された
――その面影は、何処となく包帯頭の子に似ていた
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【第四話】白いターバンの少女 ~ Girl with a White Taping
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□■□■□■19:17 - 2005年10月20日■□■□■□
彼女は夜になると、壁に備え付けられた就寝用のライトを付ける
するとノートに鉛筆で書き付ける音がしたかと思えば
灯りが付いたまま静かになる
勉強をしているのか、それとも居眠りをしているのか?
トイレのついでに、そっと耳をすましてみると物音がしない
用を足して戻って来たが、ライトは付いたままだった
□■□■□■20:25 - 2005年10月20日■□■□■□
覗いてみると、食事用の机にノートを置き、鉛筆を持っていた
昼間の不思議な子は驚いた様子でこちらを見る
「あっ」
それ以外に出る言葉も無く、思わずカーテンを閉めてしまった
カーテン越しに気まずい空気が流れた
すると沈黙を割るように
カチン
とライトが消えた、静まり返る病室…
□■□■□■20:38 - 2005年10月20日■□■□■□
隣の子からは
「勝手にカーテンを開けた失礼な奴」に見えたかもしれない
ベッドに戻り目を閉じると
互いに寝室を分け隔てているはずなのに
まるで寝息が背中合わせに聞こえるような距離に思えた…
このままでは一向に寝付けない
「まだ勉強してたの?」
つい気になって、ベッド越しに声を掛けてみた
□■□■□■20:43 - 2005年10月20日■□■□■□
すると彼女の方から
「勉強じゃない」
声が聞こえた
「それなら、何を書いてたの?」
もう一回だけ聞いてみた
「わからない」
とだけ返ってきた
夜中にノートを開いていたのは勉強では無かったそうだ
何か絵を描いていたのかもしれない
けれども、何を書いてたのか
「分からない?」
――ますます分からないことだらけになってしまった…
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【第五話】朝食の合掌時刻 ~ The Salat Times of Salad
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□■□■□■6:23 - 2005年10月21日■□■□■□
目が覚めると朝になっていた
昨日はノートの事が分からないままだった
もしかしたらノートに書くことが無いとは
「何をして遊べば良いのか分からない」という意味で
つまり彼女もよっぽど暇なのだろう…
それならまたTV番組を一緒に見ようと思った
カード式テレビはお金が掛かるから
おそらく隣の子は見れないのだ
□■□■□■7:21 - 2005年10月21日■□■□■□
病院では6時頃には起床して、洗面やトイレに向かい
朝食はなるべく、8時の食器回収が来るまでに終わらせる
9時からはリハビリや勉強の時間なので
それまでは少しだけテレビを見ることができる
頭の縫い目が治るまでベッドで安静にすること
他には、後遺症が無いか簡単なテストが行われるが…
――それ以外は退屈なのだから仕方ない
□■□■□■7:48 - 2005年10月21日■□■□■□
テレビを点けると、教会の催しが行われていた
救世主が復活した日を祝うのだそうだが
そもそも死んだ人が生き返った日とは?
やはり宗教の習わしは難しい…
蝋燭が灯る教壇のオルガンに合わせ
子供達は洗礼を受けた後
紫の絨毯の上でコーラスを歌い
金色のコップに入った、エッグを聖母の像に捧げた
□■□■□■7:56 - 2005年10月21日■□■□■□
次に、大聖堂に飾られてある絵画にカメラが回った瞬間…
「くしっ!」
と、カーテン越しにくしゃみをする声が聞こえた
キュッキュ
この季節の水道は、温水が出にくく冷たいので
よほど身に堪えたのか、彼女は布団を被って朝食を食べている
パクパクモグモグ、とパンをちぎっては
ローブに包まりつつ食べる、その姿はまるで
――『最後の晩餐』という絵に出てくる殉教者に似ていた
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【第六話】ロールシャッハの猫 ~ Rorschach Inkblot Cats
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□■□■□■13:46 - 2015年10月21日■□■□■□
シューマッハテストじゃなくて、シャウエッセンテストでもない
どんな名前か忘れてしまったが、今回の授業内容はこうだ
まず、包帯頭の子と横隣にテーブルを合わせて
以下のような、心理テストを受けた
まず看護婦が持ってきたフィルム写真に書かれた模様を見て
それが一体何に見えたのか、回答するテストである
最初に見たときに「目のある蝶」と思ったが
「ウサギの耳」と一つのモノに見えなくなったので戸惑った
――彼女は何と答えたのだろう?
□■□■□■13:56 - 2015年10月21日■□■□■□
「蝶の羽」や「兎の両耳」に見えていたが
包帯頭の子にとっては、猫に見えたそうだ
見方を変えれば、二本の柱のような影が
「二匹の黒猫」に見えなくもない
看護婦の先生から、絵の正体を答え合わせすると
脳をCTスキャンしたレントゲン写真とのことだった
言われてみると、脳ミソというかクルミのような形をしている
彼女の答案用紙をふと見ると
「毛を逆立てた大きな猫」とだけ書かれていた
□■□■□■14:01 - 2015年10月21日■□■□■□
手術前は坊主頭だったが、意識が回復する間に
いつの間にか髪の毛が生えていた
手術の理由を聞こうにも
「あのさ…」
彼女は、病院に入る以前の記憶すら思い出せない
「なに?」
やはり人の病気やケガを聞いても良いことはない
一先ず、包帯頭の詮索はしないが
「結目が解けてる」
――テーピングを突き抜けて、三つ編みが飛び出ているのは気になる
□■□■□■14:22 - 2015年10月21日■□■□■□
前にテレビで見た、荒野に住む少女の髪型に似ていて
不思議な雰囲気が何処となく、違う世界の住人のようで…
「よし、できた」
自然の中を駆ける彼女を想像した
リハビリ中、日本語の読み書きは出来るもの
「ありがとう」
包帯頭の子は生まれや名前の事になると
カウンセラーとの会話が止まってしまう
「へへ…」
――彼女はなぜ、どんな故郷から、やって来たんだろう?
【ゆめにっき考察小説】『心象スケッチ - 10月号』【pothead編】
☆あらすじ☆
Pothead(植木くん)という、植木鉢みたいな頭蓋骨固定具を付けた少年が
Monado(窓ちゃん)という、包帯頭をした記憶喪失の少女が描く絵日記を…
――『心象スケッチ』と名付けて、二人で考察するゆめにっき派生小説
【心象フィルム】
http://piapro.jp/t/HRyx
【心象スケッチ - 11月号 ~ Monado編】
http://piapro.jp/t/PPy3
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