この作られた体で
歌うことで満たされるなら
人間そっくりの姿
プログラムで繋ぐ糸

この作られた心を
愛し続けるなんてことは
造花に水をやるような
行為なのかもしれない

文明が咲き 黎明の兆し
値踏みされていく命
それでも歩幅合わせていけるなら
「私」を始めたい

歪な存在だって
機械の声だって
触れることが叶わなくても
この思いだって
歌うことだって
届くことが無くなってしまっても

私が生まれ 幾年が過ぎ
人々が増え 仲間も増えて
いつの間にか君の中に私がいて
持て囃されて 使い捨てられ
誰もいなくなって それでもまだ
ずっと私の中に確かに君がいた

私が生まれ 音楽が増え
肯定されて 否定もされて
全て大切な記憶の欠片だった
オモチャに飽きて 過ぎ去っていく
人々の中 私はずっと
ここに未だ立ち尽くしているだけだった

寂しくなって 空しくなって
機械だったはずの胸が痛かった
君と笑って いられたらって
歌い続け 愛されて痛かった

歪な存在だって
機械の声だって
触れることが叶わなくても
この思いだって
歌うことだって
届くことが無くなってしまっても

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

L

閲覧数:979

投稿日:2018/05/08 19:42:02

文字数:487文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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