デザーテッド・デザート
砂漠の中 歩く 仙人掌が宙を舞う
照りつける太陽 目を背けながら
背中には夢 希望 あと水と寝袋と
右手には腑抜けた ラムネを持っていた
少し休もうか 小蔭でバーベキューだ
もう歩けそうだ 未来はもうちょっと
見渡す限りは何もない場所だ
僕は独りきりで歩いているのだ
面白がった付喪がラムネに住み憑き
荷物だけが増えて 砂嵐 吹き荒れて
ああでもない こうでもない ってもう
どうだったらば許されるんだ
道なき未知を辿って
今日も変わらぬ空だ
砂漠の中 歩く 丘を越え 丘が見え
絶望の緩急 ラムネが励みだ
何もないからって 何もしないのは
嫌だからっていう エゴで前へと
見渡す限りは何もない場所だ
僕は二人きりで歩いているのだ
ラムネに住む付喪が無邪気に笑って
希望だけが増えて 少しだけ走ろうか
ああでもない こうでもない ってもう
言い飽きたのはこっちの方だ
未知なき道を辿って
今日は少し綺麗だ
砂漠の中 歩く気力なら抜け落ちた
炭酸のないラムネのような抜け殻
地上のすべてが焼き尽くされたって
歩き続けるって 決めたから まだ
見渡す限りは何もない場所だ
僕は一人きりで歩いて来たのだ
そんな時に付喪が声を掛けて来て
「一人で頑張るな 私が側にいよう」
ああでもない こうでもない ってさ
言い合う仲間 ラムネの中
いつか街が見えるから
今日も変らぬ空だ
ラムネの中で 眠る付喪を見て
もう少し歩こう 未来はすぐそこだ
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