(リント君!)
(何?レンカちゃん)
(私、リント君が好きー!)
(僕もレンカちゃんが好きー!)
(じゃあ、いつか私と結婚しようねー!)
(約束だよ!)
(うん、約束ー!)
あの約束、覚えてるかな・・・
私と私の想い人・・・リント君は、屋上にいる。
「お前・・・何をするつもりだ。」
「決まってるじゃない。私は今から死ぬの。それで誰か一人に見届けてもらおうかなーって思って。それでリントを呼んだの。」
「・・・・じゃぁ後ろに倒れている二人は何だよ」
リント君は私の後ろでロープで縛られて倒れているリンちゃんとレン君を指差した
「リント君をおびき寄せるためにリント君の想い人と親友を人質にしたのよ。軽く殴って、睡眠薬を飲ませたの」
「でもレン君の方酷くないか?あざや血だらけになってるじゃねえか。」
「まぁ激しく抵抗してきたから刃物も使ったけど、それにしてもレン君は馬鹿よね。自分の恋人をかばってたんだよ?まぁその恋人・・・リンちゃんも捕まえちゃったけど。」
そういうとリント君は冷や汗を流してこう言った
「・・・二人は大丈夫なんだろうな?」
「レン君はわからないけど、リンちゃんは大丈夫よ。殴る前におびえて動かなかったから睡眠薬だけを飲ませたわ」
リント君と私が話しているときにリンちゃんが起きた。
「うぅ・・・レンカちゃん・・・?リント君?ていうか何このロープ!?レ、レン!?う、うあぁぁぁあぁぁぁ「五月蝿いよリンちゃん。おとなしくしてないと・・・殺すよ?」
リンちゃんもおとなしくなったしそろそろ死のう。私はずっと隠し持ってた銃を取り出す私は飛び降りない。銃で死ぬ。そっちのほうが早く死ねるじゃない。
「・・・レ・・・レンカちゃん・・・死んじゃやだよ?死なないでね?」
リンちゃんが震えた声で言う。ごめんねリンちゃん。ごめんねレン君。ごめんねリント君。
「ごめんね。リンちゃん。私は死ぬよ。でも私が死んでも親友のリンちゃんは忘れないでね。それから・・・リント君。
私はあなたのことが好きでした。でもかなわないことは知っていたよ。それとレン君がもしも目が覚めたらこう伝えておいて。ミクから頼まれたんだけど、『好きです、付き合ってくださいとミクが言っていたよ』って。
じゃぁ・・・バイバイ、三人とも」
私は撃鉄を起こし、引き金縛を縛った。するとリント君が、こう言った。
「俺はお前のこと、絶対忘れないからな。」
「ありがとう。でも・・・早くしないとレン君死んじゃうよ?私は死ぬから、後はレン君を助けたら?あ、傷が深いからもう手遅れかもしれないけど。・・・・ねぇ、あのときの約束覚えてる?」
「約束って何だよ。」
「・・・忘れたのなら死ぬね。・・・酷い・・・」
私は少し泣きそうになった。それをこらえても涙は静かに頬を伝う。
そして・・・私は死ぬ。
――――――――パアン――――――――




さようなら・・・みんな大好きだからね・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

あのときの約束

閲覧数:157

投稿日:2011/12/29 19:16:25

文字数:1,220文字

カテゴリ:小説

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