どろどろに溶けた
愛情を被った愛憎
あたしの心臓でかたどった
血液の味 ちゃんと味わってね

君の肌の温もりを
思い出しながら溶かしたり
砕いたり かき混ぜたり…
無駄に甘ったるいとか言わないで

もうなんで
あたしを殺してくれなかったの
あなたの隣にいないあたしに
価値なんてないのに！
どろどろに溶かした
チョコレートの中に 閉じ込めてくれる
誰かが 誰かが 欲しいよ

甘くて苦くて食べきれないくらいに
愛してなんてもう言えないくらいに
満たして 抱いて いっぱいになって
ほんとは
あたしの全てを 食べて欲しいけど…

どろどろに溶けた
愛情を重ねた愛情
あたしの心臓でかたどった
真実の味 ちゃんと思い出してね

もうなんで
あたしを殺してくれなかったの
あなたの隣にいないあたしに
価値なんてないのに！
ぼろぼろに刻んだ
チョコレートの深海に 沈めてくれる
誰かが

もうなんで
あたしを殺してくれなかったの
あなたの隣にいないあたしに
価値なんてないのに！
どろどろに溶かした
チョコレートの死体と一緒に
葬ってくれる

終わらせてくれる
誰かが 誰かが いないよ